ローランドは、BOSS(ボス)ブランドよりテープ式エコー「RE-201」の音色を再現したエフェクター「RE-202」と「RE-2」を2022年4月23日に発売する。市場想定価格は「RE-202」が44,000円前後、「RE-2」は27,500円前後。

  • 「RE-202」(左)と「RE-2」

1974年に発売されたローランドのスペース・エコー「RE-201」は、3つの再生ヘッドを搭載したテープ式エコーで、独特のサウンドが現在でも高く評価されている。今回発売となる「RE-202」と「RE-2」は、ローランドが蓄積してきたスペース・エコーに関する膨大なデータに加え、オリジナルの「RE-201」を解析することにより、サウンドの特長を再現。つまみ操作による音色の変化まで忠実に「RE-201」の使用感を甦らせている。

  • 1974年に発売されたローランドのスペース・エコー「RE-201」。現役で駆動しているものもあるが、交換用のテープが現在では入手困難になっている

REPEAT RATEはオリジナルの2倍の長さへと拡張、また、本体のペダルでタップ・テンポを入力することで、演奏しながら曲のテンポにあわせてREPEAT RATEの設定値を変更できる。「RE-201」で生じていたエコー音の揺らぎをWOW&FLUTTERつまみで調節可能。ダイレクト音はアナログ・ドライ・スルーと「RE-201」のプリアンプ・シミュレート・サウンドから選択して出力が行える。キャリーオーバー機能では、エフェクト・オフにした際に残響を残すか、残さないかを選択しておける。入出力端子はステレオ対応、フットスイッチやエクスプレッション・ペダルを接続できる端子も装備している。

また、「RE-202」では、オリジナルには存在しない4つ目の再生ヘッドをシミュレートした5つのサウンドを搭載し、磁気テープのコンディションによる音色の違いをNEW/AGEDから選択できるほか、SATURATIONつまみによる、磁気飽和とプリアンプによる歪み具合の調節、スプリング・リバーブなど合計5種類のリバーブ・サウンドの使用が可能となっている。

サイズ/質量は「RE-202」がW192×H52×D133mm/860gで、「RE-2」はW73×H59×D129mm/450g。本体のほか、「RE-202」はACアダプター、「RE-2」は9V型アルカリ電池(本体に接続済み)などが付属する。