ハーマンインターナショナルは、都内で開催したメディア向けの内覧会において、JBLブランドのスタジオモニター初のアクティブスピーカー「4305P」を参考出品した。発売時期や価格は未定ながら、2022年下半期(夏頃)にペア22万円前後での発売を目指すとのこと。

  • JBLスタジオモニター初のアクティブスピーカー「4305P」(参考出品)

CES 2022に合わせて海外発表され、2022年第1四半期に発売予定とアナウンスしていた製品。今回、国内で初めて実機を披露した。

  • 4305P

同ブランドのスタジオモニターシリーズの最小機種となる2ウェイのブックシェルフスピーカー。プライマリスピーカーとセカンダリスピーカーで構成し、1台につき1インチコンプレッションドライバー「2410H-2」と5.25インチのウーファー、独自のHDI(High-Definition Imaging)ホーンを搭載。プライマリ側には音量調整や入力切替えなどのフロントパネルコントロールと、デジタル/アナログ入力を備える。

  • デモ展示ではiPad miniと組み合わせて、Roonアプリで4305Pから音楽を再生。短時間音を聞けたが、コンパクトなサイズながら豊かて力強い低音が印象的だった

192kHz/24bitの高解像度DACと、クラスDアンプを搭載しており、さらに無線LAN機能やEthernet端子も装備。Roon Readyのネットワーク再生スピーカーとして使える。

  • 4305Pのプライマリ側。ちなみに、本体下部でスピーカーを支えているインシュレーターは市販品で、同梱しないそうだ。標準でゴム足は備えているとのこと

左右をデジタルリンクケーブル(両端の端子はRJ-45)で有線接続すると、最高192kHzでの再生が可能だ。左右スピーカーをワイヤレス接続することもでき、この場合は最高96kHz再生となる。なお、プライマリとセカンダリには、ユーザーの配置の好みに合わせて選択可能なL/R割り当て機能が備わっている。

  • 4305Pのセカンダリ側(サランネットを付けたところ)

ワイヤレス再生機能として、Chromecast Built-inやAirPlay 2をサポート。Bluetooth再生も可能だ。ほかにも、MQAファイルのレンダリングといったオーディオ愛好家のための機能を備える。

背面には上記のEthernetのほかにも、非同期USBと光デジタル、アナログ3.5mm、XLR 1/4インチTRSフォノコネクターなどを装備。サブウーファー出力も付いている。

  • プライマリ側の背面。小さいが技適マークも見える

スピーカー1台あたりでコンプレッションドライバーに25W、ウーファーに125Wを供給する。総合出力は300Wrms。なお、エンクロージャーは木製で電波をさえぎらないため、ワイヤレス接続用のアンテナは装備していないとのこと。操作は付属のリモコンのほか、Roonアプリから行える。

  • 4305Pの付属リモコン