米Appleは3月8日(現地時間)、オンラインで製品発表会「Apple Event」を開催し、その中でデスクトップPCの新製品「Mac Studio」を発表した。日本では3月18日から発売を予定しており、価格は249,800円から。
「Mac Studio」
Mac Studioは、これまで展開してきたコンパクトなデスクトップPC「Mac mini」のフットプリントをそのままに、高さを増した新しいデザインが特徴のデスクトップPC製品。容積が増加したエリアには“革新的な熱管理システム”が内蔵されており、底面から後部へのエアフローで内部コンポーネントを強力に冷却するという。
新デスクトップPC「Mac Studio」登場
外装はアルミニウムの押出成形
フットプリントは19.7cm四方のコンパクトサイズ。ちなみにMac miniと同じ
一方、高さは9.5cmに大型化。Mac miniは3.6cmだった
増えたエリアには革新的な熱管理システムを搭載。半分はヒートシンクで、もう半分にファンを2つ内蔵している
本体下部のメッシュから吸気して……
後部から排気する
性能面では、プロセッサに「M1 Max」か「M1 Ultra 」を搭載して極めて高いパフォーマンスを実現し、いずれの構成でも従来のMac製品を圧倒。一例として、28コアXeonプロセッサとRadeon Pro W6900Xを搭載する強力なMac Proとの比較でも、M1 UltraモデルではCPU性能において60%高速、GPU性能に至っては80%も上回っているという。
M1 Max / M1 Ultraの搭載によって圧倒的な性能を実現した
M1 Max搭載モデルでは、10コアIntel Core i9より2.5倍高速で……
GPU性能ではRadeon Pro W5700Xよりも3.4倍高速
M1 Ultra搭載モデルはさらに圧倒的。28コアXeonを搭載するMac Proより60%高速で…
GPU性能ではRadeon Pro W6900Xよりも80%高速
デザインの刷新にあわせて、インタフェース類も刷新。これまでMac miniにはなかったフロントにもUSB Type-CやSDカードスロットを新設したほか、リアにはThunderbolt 4×4、10GbE LAN×1、USB Type-A×2、HDMI×1、3.5mmステレオミニ×1を搭載。3.5mmステレオミニ端子はハイインピーダンスなヘッドホンも駆動できるという「Pro audio jack」で、本体には電源ユニットも内蔵する。最大消費電力は370W。
アクセスしやすいフロントにインタフェースを用意した
背面にはThunderbolt 4端子を4つ搭載。Mac miniは2つだけだった
10GbE LAN端子は標準搭載。Mac miniではオプションとして用意されていた
周辺機器用に便利なUSB Type-Aも2つ搭載
HDMIは1つ
ハイインピーダンスなヘッドホンやアンプへのライン出力に対応する「Pro audio jack」を搭載
もちろんWi-Fi 6やBluetooth 5も利用できる
6,016×3,384ドットの6Kディスプレイ「Pro Display XDR」を4つ、4Kディスプレイを1つ、あわせて5画面同時出力をサポートする