カレンダーアプリでスケジュール管理する人間にとって、登録したイベント日時が近づくと教えてくれる通知機能は欠かせない存在です。現在地から離れた場所を登録しているイベントの場合、移動時間を考慮したタイミングで通知してくれるので、遅刻防止にも役立ちます。

そのカレンダーアプリの通知は、大きく4つの方法で制御します。それぞれ適用範囲が異なるため、イベントの性格にあわせて設定することが、賢い運用への近道です。

ひとつはアプリ全体の通知で、『設定』→「通知」→「カレンダー」画面にある「通知を許可」スイッチで制御します。このスイッチをオフにすれば、以降カレンダーアプリのすべての通知が発信されなくなるため、通知がまったく不要な場合にのみ利用します。

iOS 15の新機能「集中モード」も、カレンダーアプリの通知全体を制御する目的で利用できます。初期設定では「仕事」モードを選択しているときしか通知が許されていないため、「睡眠」などほかのモードを選択していると通知が届きません。

イベント単位で通知するかどうかも設定できます。イベントの詳細画面にある「通知」項目では、イベント予定時刻を基準にどれだけ前に(1週間前から5分前)通知するか、イベント実施場所までの距離から算出した出発時刻をもとに通知するか、あるいは通知そのものを取りやめるかを決定します。

忘れがちなのが、「ホーム」や「仕事」といったカレンダー単位での通知のオン/オフです。カレンダーアプリの画面下部にある「カレンダー」をタップし、通知をオン/オフしたいカレンダーの「i」ボタンをタップしましょう。現れた画面の「イベント通知」スイッチをオフにすれば、以降そのカレンダーに登録したイベントの通知は届かなくなります。

  • カレンダーアプリのイベント通知は、アプリ単位・イベント単位だけでなく、カレンダー単位でも制御できます