OPPO、「OPPO Find X5」シリーズを発表 - 「Pro」はSnapdragon 8 Gen 1を搭載

OPPOは2月24日（日本時間）、モバイル業界の見本市「MWC Barcelona 2022」の開催を前に、Androidスマートフォンのフラッグシップ「OPPO Find X5」シリーズを発表した。Find X5とFind X5 Proの2モデルが用意され、欧州での発売はいずれも3月14日から。価格はそれぞれ999ユーロと1,299ユーロとなっている。

OPPO Find X5シリーズ。写真はFind X5 Pro

Find XシリーズはOPPOのフラッグシップスマートフォンであり、前モデルのFind X3では薄型のボディに宇宙船のようなイメージの流線形デザインを採用して、ハイエンドなスペックを詰め込んだモデルだった。

Find X5ではそのデザインを踏襲し、薄型ボディは維持した。本体サイズはFind X5 ProがH163.7×W73.9×D8.5mm、218g。Find XがH160.3×W72.6×D8.7mm、196g。

流線形の未来的なデザインは継続

いずれも独自のAI処理用のプロセッサ（NPU）である「MariSilicon X」を搭載。6nmプロセスでAI処理性能は18TOPSを達成。画像処理においてはRAWで20bitのダイナミックレンジを可能にした。

最上位モデルとなるFind X5 Proは、SoCにSnapdragon 8 Gen 1を採用。メモリは12GB、ストレージは256GBを搭載する。ディスプレイは6.7インチQHD＋（3,216×1,440）のAMOLEDで、10億色表示にも対応する。

カメラには、創業80年を超えた老舗カメラメーカーであるハッセルブラッドのブランドが冠されており、「共同開発」と位置づけられている。「Hasselblad Natural Colors」として、より自然で正確な色再現を実現したという。UIやシャッターサウンドもハッセルブラッドのカメラをイメージしているそうだ。

ハッセルブラッドには「XPan」と呼ばれるフィルムカメラ時代のパノラマフォーマットがあり、Find X5シリーズでも同じく「XPanフォーマット」としてアスペクト比の細長い写真が撮影できるようになっている。

メインカメラと超広角カメラにはともに、カスタマイズした5,000万画素のソニー製IMX 766センサーを採用。センサーサイズは1/1.56インチで、メインカメラはF1.7レンズ、超広角カメラはF2.2レンズを搭載する。いずれも4つの画素を1つの画素として使用するピクセルビニングによって、ピクセルピッチは2μmを実現。

カメラは3つ。メインカメラと超広角カメラが同じセンサーというデュアルフラッグシップカメラを採用

さらにメインカメラは5軸手ブレ補正を搭載し、よりシャッタースピードが遅いシーンでも手ブレを抑えた撮影が可能。1,300万画素・5倍ハイブリッド光学ズームを搭載した望遠カメラも備えている。

静止画の暗所撮影での画質向上に加えて、動画ではろうそく程度の明かりでも明るく撮影できるという「4Kウルトラナイトビデオ」を搭載する。

5軸手ブレ補正を搭載することで、低シャッタースピードでも手ブレしにくくなっている

Find X5 Proのバッテリー容量は5,000mAhで、80WのSUPERVOOCにより、バッテリー切れ状態から12分で50％まで充電できるという。50W AIRVOOCでは、ワイヤレス充電ながら47分で100％までの充電が可能。

欧州では2月25日から予約を開始。現時点で、日本での発売は明らかにされていない。

Find X5 Proの主な仕様

OS：ColorOS 12.1（Android 12）
CPU：Snapdragon 8 Gen 1
内蔵メモリ：RAM 12GB／ROM 256GB
ディスプレイ：約6.7インチ QHD＋（3,216×1,440ドット）
通信方式：5G／4G（LTE）
SIM：nanoSIM×2
アウトカメラ：約5,000万画素（F1.7、画角80度、5軸手ブレ補正）、約5,000万画素（F2.2、画角112度）、約1,300万画素（F2.4、画角45度）
インカメラ：約3,200万画素（F2.4、画角90度）
Wi-Fi：IEEE802.11a／b／g／n／ac／ax
Bluetooth：バージョン5.2
バッテリ容量：5,000mAh
防水／防塵：IP68
生体認証：指紋認証／顔認証
その他の機能：NFC対応
インタフェース：USB Type-C
サイズ／重さ：約H163.7×W73.9×D8.5mm、約218g