キヤノンは2月24日、家庭用インクジェット複合機「PIXUS」の新製品として、写真画質印刷のハイスペックモデル「XK500」とシンプルモデル「TS3530」を発表した。価格はオープンで、キヤノンオンラインショップでの販売価格はXK500が51,500円、TS3530が8,800円。ともに3月中旬より発売する。

低コスト印刷の写真画質モデル「XK500」

XK500は、高画質写真プリントと低ランニングコストを両立したA4カラー複合機のプレミアムモデル。インクシステムはC/M/Y/Kにフォトブルー(PB)と顔料ブラックを加えた6色構成で、写真印刷の画質に優れる。インクカートリッジ式モデルながら、印刷コストをL判写真1枚あたり約10.8円と低く抑えている。

  • 低コスト印刷の写真画質モデル「XK500」

ホーム画面は、写真印刷でよく利用する機能をまとめた「フォトUI」を採用。トリミングや加工を本体から実行できるなど、写真印刷が手軽に行える。UIの「かんたんモード」への切り替えも可能。操作用パネルには、フロント部に角度を調整できる4.3型タッチパネルを搭載する。

給紙枚数は、給紙カセットに100枚(普通紙)、後トレイに40枚(はがき)をセットしておける。印刷速度は、L判写真が約10秒、A4カラーが約10.0ipm、A4モノクロが約15.0ipm。A4用紙のコピー速度はカラーで約14秒。自動両面プリントと12cmCDメディア印刷にも対応する。

主な仕様は、最高解像度が4,800×1,200dpi、総ノズル数が6,566(顔料ブラック/C/Mが1,536、Yが512、PB/染料BK/顔料BKが各1,024)。スキャン用にCISセンサーを搭載し、光学解像度は2,400×4,800dpi。インタフェースはIEEE802.11a/b/g/n無線LAN、USB 2.0。本体サイズはW372×D345×H142mm、重さは約6.6kg。

デザインがかわいい入門機「TS3530」

TS3530は、プリンタ / コピー / スキャン機能を搭載するA4シンプルモデル。ブラックとホワイトの2色を用意する。インクシステムは、C/M/Y/Kの4色ハイブリッド構成で、印刷コストはL判写真で約27円、A4普通紙で約17.6円(ともに大容量インク使用時)となる。

  • シンプルモデル「TS3530」

  • ホワイトカラーも用意する

給紙は後トレイのみで、普通紙60枚(はがき20枚)をセット可能。自動両面プリントと12cmメディア印刷には非対応だ。印刷速度は、L判写真が約52秒、A4カラーが約4.0ipm、A4モノクロが約7.7ipm。A4用紙のコピー速度はカラーで約27秒。

主な仕様は、最高解像度が4,800×1,200dpi、総ノズル数が1,280(C/M/Y/顔料BKが各320)。スキャン用にCISセンサーを搭載し、光学解像度は600×1,200dpi。インタフェースはIEEE802.11b/g/n無線LAN(2.4GHz帯のみ)、USB 2.0。本体サイズはW435×D327×H145mm、重さは約4kg。