ピクセラは、業界初の“クラウド録画”に対応したテレビチューナー2機種を発表。11月17日に予約販売を開始した。ワイヤレス利用のみのXit AirBox「XIT-AIR120CW」は12月3日発売で、直販価格は18,800円。

  • Xit AirBox「XIT-AIR120CW」(左)、Xit Base「XIT-BAS1000T-MK」(右)

HDMI接続にも対応したXit Base「XIT-BAS1000T-MK」は、クラウドファンディングサイトのMakuakeで販売開始。複数の応援購入プランを用意しており、いずれも2022年2月末までに配送予定だ。目標金額(500万円)の達成に関わらず、2022年01月30日までに支払いを完了した時点で応援購入が成立する。一般販売予定価格は29,800円。

パソコンやスマートフォン向けのテレビチューナーブランド「Xit(サイト)」の新製品。どちらも地上/BS/110度CSデジタルチューナーを内蔵し、契約した専用クラウドストレージに録画番組を保存。対応デバイスで自宅や出先から録画番組を視聴したり、録画予約を入れたりできるとする。別売のUSB HDDへの録画も可能だ。Xit Baseは2番組同時録画にも対応する。

クラウド録画機能を利用するには、専用のクラウドストレージの契約が必要で、PIXELA CLOUDとTeraBoxの2サービスに対応している。

対象製品を利用開始後は、PIXELA CLOUDの「プランA」(25GB)が無償で1カ月使用可能。無償期間終了後、PIXELA CLOUDでは月額料金が必要となるが、録画データを引き継ぎ可能で、帯域も保証する2つのプランが選べる。プラン内容は、「プランB」が月額990円で容量300GB、「プランC」が月額2,100円で容量1,024GB。

TeraBoxは月額無料で容量1,024GBが使える「TeraBoxプラン」を提供する。なお、PIXELA CLOUDとTeraBoxのサービス間で録画データを引き継ぐことはできない。

  • クラウド録画のプラン一覧。PIXELA CLOUDとTeraBoxの2サービスに対応する

Xit AirBoxの販路

  • XIT-AIR120CW / XIT-AIR120CW-EC:ピクセラオンラインショップなどの通信販売サイト、家電量販店
  • XIT-AIR120CW-Z:popIn Aladdin公式サイト
  • Xit AirBox「XIT-AIR120CW」

Xit Baseの販路

  • XIT-BAS1000T-MK:Makuake
  • Xit Base「XIT-BAS1000T-MK」

複数台を増設して連携させることもでき、Xit AirBoxはXit Baseと接続することで最大8番組の同時録画が可能になる。Xit Baseも、同機種を6台追加すると最大8番組の同時録画に対応。複数台の録画番組をXit Baseで一元管理でき、番組を探しやすくした。

  • Xit AirBox「XIT-AIR120CW」のアプリ画面イメージ

  • Xit Base「XIT-BAS1000T-MK」のテレビ画面イメージ

  • Xit Base「XIT-BAS1000T-MK」の複数台連携のイメージ

Xit AirBox「XIT-AIR120CW」

XIT-AIR110W」(2020年発売)の後継機で、宅内ネットワーク(Ethernet)とアンテナ線にXit AirBoxを接続すると、テレビ番組を視聴できるようになる。対応機器はWindows、Mac、Android、iPhone/iPad、Fireタブレット、照明型プロジェクタ「popIn Aladdin」。

  • Xit AirBox「XIT-AIR120CW」

クラウド録画に対応し、別途HDDを用意しなくても放送番組を録画可能。最大8TBまでのUSB HDD(別売)をつないで、HDDレコーダーとして使うこともできる。USB端子は1系統。なお、Xit AirBoxはダブルチューナー搭載だが、ひとつは視聴専用、もうひとつが録画用のため、2番組同時録画はできない。

製品側で視聴チャンネルや番組再生位置を記憶し、端末をまたいで番組の続きを楽しめるとする。スマホアプリでは、テレビを視聴しながらインターネットもできる「ながら見」機能も備えている。

消費電力は最大12W。クラウド録画する場合の録画可能時間は、1TBで約450時間(標準画質:約5Mbps)。本体サイズは約35×115×123mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約190g。

  • 背面

Xit Base「XIT-BAS1000T-MK」

ピクセラの創業以来39年間で培ったノウハウを詰め込んだ、「テレビの視聴体験を革新する次世代型テレビチューナー」として開発。テレビは持っていないが放送番組をリアルタイムで見たいことがあるという人や、テレビのない場所でも番組を視聴したい、HDDの買い足しや整理の手間を省きたいといった声に応えて設計したという。

  • Xit Base「XIT-BAS1000T-MK」

最大4K(3840×2160p)の出力に対応したHDMI出力を装備。テレビにHDMIケーブルで直接つないで使える。クラウド録画に対応し、別途HDDを用意しなくても放送番組を録画可能。最大8TBまでのUSB HDD(別売)をつないで、HDDレコーダーとして使うこともできる。USB端子は1系統。トリプルチューナー搭載で、2番組同時録画にも対応する。新4K衛星放送の受信には対応しない。

  • 背面

  • 画面イメージ

録画番組を効率的に楽しめる「見どころアシスト機能」として「キーワードプレビュー」、「ハイライトプレビュー」、「ダイジェスト再生」、「オートチャプター」、「シーンサムネイル」といった5つの機能が利用できる。

さらに、スマホで撮影した写真や動画をアップロードして管理・再生したり、離れた場所に住んでいる家族や友人とシェアする思い出共有アプリ「Riremo」も利用できる。スマホからのライブ動画配信にも対応する。

対応機器はテレビのほか、Windows、Mac、Android、iPhone/iPad、Fireタブレット。製品側で視聴チャンネルや番組再生位置を記憶し、端末をまたいで番組の続きを楽しめるとする。スマホアプリには「ながら見」機能も備える。

消費電力は最大18W。クラウド録画する場合の録画可能時間は、1TBで約450時間(標準画質:約5Mbps)。本体サイズは約74×160×178mm(幅×奥行き×高さ/縦置き時)で、重さは約420g。