パソナグループは、アバター人材の育成とアバターを活用したBPO(ビジネスプロセス・アウトソーシング)サービスを行う拠点「淡路アバターセンター」を兵庫県淡路市に11月17日に開設する。

  • 淡路アバターセンターの外観と研修室

同センターでは、アバターを操作するオペレーター人材の育成のほか、アバター人材による対人接客業務のBPOサービスを展開する。その第1弾として、11月23日から12月12日にかけて、大阪道頓堀・戎橋のポップアップストアで接客・販売業務を実施する。現地のサイネージに表示されるアバターを淡路アバターセンターから遠隔操作し、顧客とのコミュニケーションを図りながら販売を行うとともに、アバターによる販売の効果検証も実施する。

昨今、リモートワークの広がり、仮想現実(VR)や拡張現実(AR)に関連するテクノロジーの発展などを受けて、仮想空間におけるアバターを使った活動や「メタバース」と呼ばれる概念が注目されている。

アバターを活用した就業機会の拡大は、物理的な移動が難しい人の就業を可能にするとともに、新しい領域での雇用創出、デジタル空間を前提とした新しい雇用のあり方が期待されている。

こうした背景を踏まえ、パソナグループは今年10月より、AVITAと協業し、「アバター人材雇用創出プロジェクト」を推進しているという。