大日本印刷(DNP)は11月12日、PocketRDと資本業務提携の契約を2021年10月25日に締結したことを発表した。今後両社は、DNPのXRコミュニケーションやデジタルコンテンツ関連の事業で、PocketRDの3Dアバター生成技術やブロックチェーン技術を活用した協業を進める。

PocketRDは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)などの技術用いて、現実世界と仮想世界を融合するXR(Extended Reality)分野のスタートアップ企業だ。

同社は、商業施設などに設置したスキャナーやスマートフォンアプリで、自分独自のアバターを完全自動で作成できる「AVATARIUM(アバタリウム)」のほか、3Dコンテンツの権利をブロックチェーン技術で保護し、著作権に配慮した安全な2次創作・2次流通・販売を実現するプラットフォーム「Pocket Collection(ポケットコレクション)」を提供している。

  • 「AVATARIUM」で3Dアバターを作成

  • 「Pocket Collection」で保護・管理する3Dコンテンツ例

DNPは「高精細な表現技術」と「大量の情報処理能力」を活かして、リアルとバーチャルを行き来できる新しい体験と経済圏とを創出する「XRコミュニケーション事業」を展開しており、自社の「P&I」(印刷と情報)の強みと、PocketRDの3Dアバターやコンテンツ管理などの強みを掛け合わせ、XRを活用した新しい体験価値とビジネスを創出する取り組みを強化していく方針だ。