米NVIDIAは11月8日(現地時間)、データセンター向けGPUのラインナップに、エントリー向けの新GPU「NVIDIA A2」を追加した。価格については不明だが、OEMパートナー向けの提供が随時始まるとみられる。
既に提供されている「NVIDIA A100」「NVIDIA A40」「NVIDIA A30」「NVIDIA A16」などに続く、データセンター用GPUとしてはもっともエントリー向けに位置づけられる製品。NVIDIA AmpereベースのGPUに16GB GDDR6のGPUメモリを組み合わせており、メモリ帯域は200GB/sとなっている。デフォルトで設定されている消費電力が60Wと低い点が特徴で、さらに40Wまで下げて運用することも可能。補助電源コネクタは必要ない。NVIDIA T4比で1.2~1.3倍の性能向上を実現しているという。
ITニューサイトのAnandTechではより詳細な仕様について推測しており、これによるとコアはNVIDIA AmpereベースのGA107シリーズを採用しているようだ。コンシューマー向けのゲーミング製品でいうとGeForce RTX 3050シリーズに相当するもので、NVIDIA A2では1,280個のCUDAコアを搭載しているとのこと。そのほか、NVIDIA公式製品ページで公開されている主な仕様は以下の通り。
仕様 | NVIDIA A2 |
---|---|
Peak FP32:4.5 TF | 4.5 TF |
TF32 Tensor Core | 9 TF / 18 TF |
BFLOAT16 Tensor Core | 18 TF / 36 TF |
Peak FP16 Tensor Core | 18 TF / 36 TF |
Peak INT8 Tensor Core | 36 TOPS / 72 TOPS |
Peak INT4 Tensor Core | 72 TOPS / 144 TOPS |
RT Cores | 10 |
Media engines | video encoder×1、video decoders(include AV1 decode)×2 |
GPU memory | 16GB GDDR6 |
GPU memory bandwidth | 200GB/s |
Interconnect | PCIe Gen4 x8 |
Form factor | 1-slot, Low-Profile PCIe |
Max thermal design power (TDP) | 40-60W (Configurable) |
vGPU software support | NVIDIA Virtual PC (vPC), NVIDIA Virtual Applications (vApps), NVIDIA RTX Virtual Workstation (vWS), NVIDIA AI Enterprise, NVIDIA Virtual Compute Server (vCS) |