米Microsoftが10月26日(現地時間)に発表した2022年度第1四半期(2021年7月〜9月)決算は売上高・利益ともにアナリストの予想平均を上回り、過去最高の9月期になった。クラウド関連事業が引き続き好調で、Microsoft Cloudの売上高が207億ドルと初めて200億ドルを超えた。部品不足でPCの供給が制限される影響を受けたものの、PC需要は強く、Windows OEMの売り上げが前年同期比10%増だった(前期は3%減)。

9月期の売上高は前年同期比22%増の453億2000万ドル。純利益は205億1000万ドルで同48%増。四半期の純利益が初めて200億ドルを超えた。1株利益は2.71ドルだった。市場予想は売上高439億7000万ドル、1株利益2.07ドルだった。以下は部門別の売上高。

More Personal Computing

売上高133億1000万ドルで前年同期比12%増。Windows OEMは同10%増。Windows Commercial製品とクラウドサービスは同12%増、Microsoft 365の需要が伸びを牽引した。

Surfaceは売上高が前年同期比17%減。昨年に在宅需要で大きく伸びた反動減。Xboxハードウェアは同166%増。Xboxコンテンツおよびサービスは同2%増だった。前年の在宅需要の反動からサードパーティタイトルが減少したが、ファーストパーティタイトルとXbox Game Passサブスクリプションが伸びた。ゲーミング全体では同16%増だった。

Productivity and Business Processes

売上高150億4000万ドルで前年同期比22%増だった。コマーシャル向けOffice製品/クラウドサービスの売上高が前年同期比18%増。Office 365のコマーシャルシート数が17%増加し、売上高が同23%増だった。コンシューマ向けOffice製品/クラウドサービスは同10%増。コンシューマ向けMicrosoft 365の契約者数は5410万人、前期から220万人の増加。

Dynamics製品およびクラウドサービスは売上高が前年同期比31%増。Dynamics 365は同48%増だった。

LinkedInの売上高は前年同期比42%増だった。ワクチン接種の普及とともに経済活動の正常化が進み、企業の採用広告が増加した。

Intelligent Cloud

売上高169億6000万ドルで前年同期比31%増だった。サーバー製品およびクラウドサービスの売上高は同35%増。Azureは同50%増、使用量ベースのサービスが伸びを牽引した。サーバー製品の売上高は同9%増だった。