アメリカ疾病対策予防センター(CDC)は10月20日(米国時間)、ファイザー/ビオンテック製新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンにて、12~18歳の入院予防効果を確認したと発表した。

米国でデルタ株が猛威を振るっていた2021年6月~9月における16州における19の小児病院で同世代の入院患者を調べたところ、当該ワクチンを接種した93%に入院を防ぐ有効性が確認されたという。

対象となった入院患者数464人のうち新型コロナ患者が179人、対照群は285人。179人のうち、ワクチン接種済みは6人で、全体として77人が集中治療室に入院し、29人が重症者と認定され、そのうち2人が死亡したというほか、集中治療室に入院した77人、ならびに重症患者29人ともにワクチンは未接種であったとするほか、退院データが入手可能な169人のうち、入院期間の中央値はワクチン未接種の症例患者で5日、ワクチン接種者で3日であったという。

なお、米国で現在12歳以上への接種が認可されている新型コロナワクチンはファイザー製のみ。ファイザーはすでに5~11歳についてのワクチンの有効性も確認済みで、当局も5~11歳のワクチン接種に向けた緊急使用についての審議を近く行う予定としているという。