はい、iCloudの付加機能・iCloud+(アイクラウド・プラス)に導入された「メールを非公開」を利用すれば、使い捨て感覚で使えるメールアドレス、いわゆる「捨てアド」を作成できます。
「捨てアド」に明確な定義はありませんが、一時使用目的で取得されたメールアドレス、無償で作成できるなど取得条件が比較的穏やかなメールサービスのアドレスを指します。自分の身元を明かしたくない相手とのやり取り用に、ブログに掲載するなど不特定多数公開用に捨てアドを確保しておけば、いざというときには惜しげもなく解約/削除できるというわけです。
iCloudストレージの有償プランを契約している場合、iOS 15のiCloud管理画面には「メールを非公開」という項目が表示されます。『設定』→「自分の名前(Apple ID)」→「iCloud」→「メールを非公開」の順に画面を開き、「+新しいアドレスを作成する」をタップしましょう。その後画面の指示に従い操作すれば、「○○○○○@icloud.com」(○○○○○部分はつどランダムに生成)という形式のメールアドレスが作成されます。
このランダムに作成されたメールアドレスは、iCloudメール(メインで使用しているアドレス)とひも付けられ、届いたメールは自動転送されます。転送されてきたメールへの返信も可能で、正式なiCloudメールアドレスがバレることはありません。
たとえば、正式なiCloudメールアドレスが「本物@icloud.com」で、ランダム生成された非公開のアドレスが「捨て@icloud.com」だとします。「捨て@icloud.com」宛にメールが届くと自動的に「本物@icloud.com」へ転送され、そのメールに対し返信すると送り主のアドレスは「捨て@icloud.com」へ自動的に変更されるので、「本物@icloud.com」というアドレスの存在は知られることがありません。迷惑メール対策にも有効ですから、iCloud+が使えるのなら活用してみては?