米Databricksは10月6日(現地時間)、ドイツのスタートアップ企業でデータサイエンスツールを提供する「8080 Labs」の買収を発表した。なお、買収に関する条件は未公表。

8080 Labsはbamboolibの開発企業であり、同ツールはコードを使用せずに、数回のクリックで簡単にデータの探索や変換を行うことができ、データブリックスの同社のプラットフォームである「Lakehouse(レイクハウス)」に統合される。

bamboolibはPythonのエコシステムと統合され、すぐに使用できるコードをバックグラウンドで生成するノーコードワークフローを提供し、データブリックスはノーコード機能と自社の新しいAutoML、可視化機能、ダッシュボードを統合してシンプルなUIベースの機能をLakehouseプラットフォーム全体に拡張することを計画。これにより、データサイエンスの基礎知識あれば、誰でもデータセットに対する高度なモデルのトレーニングが可能になる。

シチズンデータサイエンティスト(ガートナーが命名した、ある程度のデータ分析スキルはあるがデータサイエンティストほど専門特化した能力・業務範囲ではない人)は、アナリストと高度な専門知識を持つデータサイエンティスト間のギャップを埋めて有益なモデルを構築することで、組織が機械学習(ML)の効率化と大規模運用を進めるうえで役立つという。

シチズンデータサイエンティスト向けの多くのツールは探索機能のみを提供しているが、8080 Labsの買収とデータブリックス独自の「ガラスボックス」アプローチによるAutoMLの相乗効果で、データ分析やデータ変換から機械学習のワークフローまで、幅広いデータタスクを実行できるようになる。