サイバーエージェントは10月8日、同社の研究開発組織「AI Lab」、大阪大学大学院基礎工学研究科、および立命館大学情報理工学部の3者が、複数ロボットによる協調対話(会話)が通行人の行動変化や購買促進につながるかを検証する実証実験をイオンモール草津で実施することを発表した。

  • 共同実証実験のイメージ

近年の労働人口減少に伴うサービス業における人手不足の深刻化に加えて、ポストコロナ時代の新常態として非対面および非接触の生活様式が浸透しつつあることから、オンラインやロボットを活用した新しい接客手法が注目されている。

特に、利用客が多い商業施設においては、感染対策や人手不足に対応するためのロボットが期待されている。また、1台のロボットでは利用客に対応できる時間に限界があることから、効率的に対応できる仕組み作りや、利用客の目に留まりやすい新たなロボットの活用方法が検討されているとのことだ。

こうした背景を受けて3者は、複数のロボット同士による協調対話が商業施設の通行人の行動を変化させるのかを共同で検証する実証実験に着手する。実証実験の第一弾として、ロボット同士の協調対話が人を立ち止まらせたり、ロボットとコミュニケーションを取ろうとさせたりするのかなど、通行人の行動に与える影響を検証する。さらに第二弾として、複数ロボットの対話が顧客の購買行動に与える変化の検証を予定している。

  • 複数台のロボットを使用した実証実験のイメージ