ロジクールは、ワイヤレスゲーミングヘッドセット「G435」を日本国内で11月18日に発売する。ロジクールオンラインストアでの価格は9,350円。
「G435」は、165gの超軽量ワイヤレスゲーミングヘッドセット。小中学生など、頭の小さい人でも使えるよう設計された。開発背景は、ゲームがポップカルチャーとして幅広い世代の生活の一部に浸透してきたこと。そのため、通常のヘッドセットでは少し物足りないと考える若いゲーマーに向けて、シンプルな機能とゲームを楽しむための性能を、超軽量で提供する。
接続は、Bluetoothと2.4GHz接続のLIGHTSPEEDの2つ。LIGHTSPEEDの場合、USB-Aドングルを接続すれば、PCやPlayStation 4 / 5などですぐに使用可能だ。Bluetooth接続は、ミュート切り替えボタンの長押しで行う。「Logicool G HUB」には対応していない。
マイクは内蔵タイプで、2カ所のマイクから拾う音を制御することにより、ゲーミングヘッドセットに搭載されることの多いブームマイクを疑似的に再現。環境音やバックグラウンドの音をカットする。マイク部の周波数特性は100Hz~8KHz。Discordの認証を取得済みだ。
ヘッドホン部は40mmのオーディオドライバーを搭載。周波数特性は20Hz~20KHz、インピーダンスは45Ω、感度は83.1dB SPL / mW、最大音量は100 dBだが、85dBまで音量を抑制できるリミッター機能を搭載。Dolby Atmosのほか、PlayStation 5のTempest 3D Audio、Windows Sonicといった立体音響に対応する。バッテリー駆動時間は約18時間。PCはWindows 10以降、Mac OS 10.14以降に対応。
カラーバリエーションは「オフホワイト&ライラック」「ブルー&ラズベリー」「ブラック&ネオンイエロー」の3色をラインアップ。そのほか、サステナビリティへの配慮として、製品には再生利用プラスチックを22%採用。パッケージに使用されている紙材は、適正に管理された森林から産出した木材を使用していることを示すFSC認証を受けている。使⽤する資源を削減するため、クイックスタートガイドを内箱の内側に記載。ボタン操作の詳細な説明書はウェブサイトから閲覧・ダウンロードする。
製品に触れる機会があったので、実際に装着してみた。第一印象はなんといっても軽さ。2021年7月に発売された有線ゲーミングヘッドセット「G335」も240gで相当軽いと感じたが、165gの「G435」はそれ以上だ。しかも、軽いうえに無線タイプなので、飲み物を取りに行くといったゲーム中のちょっとした離席も気軽に行える。フィット感も良好で、徒歩移動によるズレはほとんどないと感じた。
若年層向けにデザインされていることもあり、サイズはやや小さめ。だが、イヤーカップを最大までスライドさせれば、成人男性である筆者にもぴったりフィットした。ただし、顔の大きな成人ユーザーにはサイズが合わないかもしれない。
ボタン操作もシンプル。電源ボタン長押しで起動、ボリュームをボタンの+/-で調整する。とミュートボタンの長押しでBluetooth接続、ボリュームダウンとミュートボタンの長押しでボリューム上限設定を行う。
また、1万円を下回る値段設定ながら、ライトにゲームを楽しむには十分な性能。PlayStation 5用ソフトウェア『DEATH STRANDING DIRECTOR'S CUT』をプレイしてみたところ、「G435」でも問題なくTempest 3D Audioを味わえた。
同作でフィールドに出現する幽霊のような「BT」は、近づかないと見えるようにならないうえに、相手に気づかれないように息を止めると、近くにいても見えなくなる厄介な存在。息継ぎの一瞬でBTのうめき声からどの方向から聞こえたか判断する必要があるので、音の役割はなかなか重要なのだが、「G435」から聞こえる音は、しっかりとBTのいる方向を示してくれた。
ゲームを楽しむうえで必要な機能のみをギュッと凝縮しつつ、余計な機能は一切なし。軽くて首や肩への負担も少ないので、作業用のBGMを聞きながら仕事をするといった普段使いもできるだろう。