米シトリックス・システムズは9月28日(現地時間)、インテントベースのアプリケーション配信クラウドサービス「Citrix App Delivery and Security Service」を発表した。

インテントベースとは、 ビジネスと技術面での意図(インテント)を、自動的にアプリケーション配信とセキュリティのためのポリシーとコンフィグレーションに変換することを意味する。

例えば、管理者がアプリケーションのレイテンシーに適用する最大閾値を地域ごとに設定すれば、サーバとシステムはアプリケーション配信のデリバリーをこのパラメータ内に維持するよう調整する。

同サービスでは、パフォーマンス劣化、新たな要求、システムダウンなど、アプリケーション配信に伴う問題を自動的に検出して修正する。速度が低下したサーバが見つかった場合は、負荷分散プールから自動的に排出される。

200カ国の5万にわたるネットワーク内の10億人を超えるユーザーをもとに、1日あたり100億カ所のデータポイントを収集・分析し、Citrix Intelligent Traffic Managementを通じてインターネットの状態をリアルタイムで視覚化する。

IT部門はこのデータをもとに、ユーザーごとにアプリケーションの利用体験を最適化し、トラフィックが増加した場合は、サービスレベルを維持するためホストサイト追加のための最適な場所を指示することができる。

  • 「Citrix App Delivery and Security Service」のアーキテクチャ