パナソニックの乾電池「エボルタ」「エボルタNEO」を使った恒例のチャレンジ企画、2021年は乾電池のみで動くロボット「エボルタNEOくん」が世界最長1,111mのクライミングに挑みます。担当者は「チャレンジ成功のためにはTwitterの応援メッセージが必要です」と呼びかけますが、その理由は……。実施日は11月7日で、約11時間以上かかるという過酷なクライミングの様子は、生配信も予定されています。
ツイートして!
乾電池のエボルタ・エボルタNEOの長持ち性能実証を目的にしたチャレンジ、パナソニックは2008年からほぼ毎年実施してきました。今年、単3形乾電池×2本で動く手のひらサイズのロボット、エボルタNEOくんが挑むのは、長さ1,111mの登山ロープです。これはギネス記録をかけた挑戦となります(非充電式バッテリーのロボットがロープを登った最長距離として)。
ちなみに、ギネス記録の条件(抜粋)は以下です。「使用する電池の本数に制限はない」という点が気になったので聞いてみたところ、エボルタNEOくんの重量・サイズ・形状バランス、動きにかかる負荷、駆動時間、デザインとスタイルなどを総合的に考えると、2本が最適とのことでした。
- ロボットは非充電式の市販された電池のみを動力とすること
- ロボットはリモートコントロールや外部の補助なしでロープ登りができること
- ロープの勾配は地面とロープの角度が70度以上になるよう設定する
- 使用する電池の本数に制限はないが、挑戦中の電池交換は認められない
- 挑戦中はロボットの部品交換や修理は認められない。ロボットが動かなくなった場合は、その時点で挑戦終了となる
ロボットのエボルタくん・エボルタNEOくんは過去に、アメリカで2008年にグランドキャニオン登頂(530.4m)を、ノルウェーで2017年にフィヨルド登頂(約1,000m)のチャレンジを成功させてきました。
2021年のチャレンジも侮れません。1,111mという距離もさることながら、今回は一般の消費者からTwitterに寄せられた応援メッセージが登山ロープ(の映像)にリアルタイム合成され、そこをエボルタNEOくんが登っていくという設定。Twitterの応援メッセージが途切れたら、その時点でチャレンジは失敗になってしまうルールなのです。
カウントされるのは、ハッシュタグ(#エボルタNEOチャレンジ2021)を除いた「応援メッセージ+投稿者のTwitterアカウント名」の文字数で、1文字=約0.5cmのロープに換算。つまり目標の1,111mをかせぐためには、約22万2,200文字が必要です。
例えば、マイナビニュースデジタルの公式アカウントが「がんばってー@mnpcdigital」とつぶやいたとすると、20文字=約10cmになる計算。単純に考えて1万ツイートを超えてさらに伸びていかないと、記録達成は厳しいでしょう。
メディア説明会に登壇したロボットクリエイターの高橋智隆氏は「皆さんの応援と直結しているのが、2021年のチャレンジの面白いところです。視聴者の皆さん、ロボット、スタッフが一体となれる企画ではないでしょうか。挑戦する側としても楽しみです」と意気込みます。
これまでもすべててのロボットのチャレンジを成功させてきており、今回も100%成功させたい――と高橋氏。乾電池エボルタNEOの長持ち性能に関しては全幅の信頼を寄せているとしたうえで、「しかし毎回、ロボットがなんらかのトラブルに遭遇します。想定外のことで故障してしまう。2021年はライブで生放送される失敗できない状況なので、しっかりロボットを作り込んでいきます」と、チャレンジ当日まで調整を続けるそうです。
「すべてがうまくいかないと成功しない、そんなチャレンジを前にして、ワクワクもドキドキもしています」と胸の内を語った高橋氏。やはり当日、どれくらいの人が応援してくれるのかが気になる――と明かします。企画のユニークさをたくさんの人に知ってもらって、より多くの応援ツイートを集めたいとしつつ「あと1mのところでコメントが途絶えてしまう、なんてことがあると困るので、そうなったらボクも一生懸命ツイートしようと思います(笑)」とにこやかに語りました。