NECは9月30日、工場内の組立・検査工程のカメラ映像から作業員の手や体の動きを自動で検出し、稼働状況を計測・分析することで生産性向上に貢献する 「工場付加価値時間計測ソリューション」の販売を開始した。

  • 映像から手・体を検出し、稼働状況を数値及びグラフィカルな情報にて提供

    映像から手・体を検出し、稼働状況を数値及びグラフィカルな情報にて提供

「工場付加価値時間計測ソリューション」は、工場内に設置されたカメラの映像から、作業員の手や体の動きを自動検出し、その時間を組立・検査工程における付加価値時間と換算して計測。計測データから稼働率の数値化や作業エリアごとの状況をグラフ化することで、工程間の関連性やボトルネックとなっている工程を分析できるという。これにより、製造ラインの人員配置の検討や作業員の育成を通して製造ラインの最適化を支援するとしている。

「手」や「人」などに特化した映像分析用の学習モデルの採用により分析処理の負荷を低減しており、高度な画像処理が可能なGPU を搭載した機器がなくても、汎用的なCPUを搭載した小型の機器で映像分析が可能。さらに、システムの構築や設置場所ごとの詳細な設定も不要なため、安価かつ短期間で導入できるという。

  • イメージ図 システム概略

    イメージ図 システム概略

また、6カ月に一度のメジャーアップデートを組み込んだライセンスモデルを提供するため、常に最新の映像解析技術を利用できるということだ。なお、工場付加価値時間計測ソリューションの1年ライセンスは70万円(税別)。

  • 映像処理技術を活用し、数値データに基づく現場改善を促進

    映像処理技術を活用し、数値データに基づく現場改善を促進