日経BPコンサルティングは9月28日、「企業メッセージ調査 2021」の結果を発表した。同調査は、国内241社の企業メッセージ360件を認知率、理解度、好感度のほか、17項目のイメージなどさまざまな角度から、一般生活者が評価したもの。回収数は26,381件。

「企業名想起率」(メッセージのみを提示してその企業名の記入を求めた時、正しく記入できた一般生活者の比率)の第1位は、ファミリーマートの「あなたと、コンビに、ファミリーマート」だった。第2位はコスモエネルギーホールディングスの「ココロも満タンに コスモ石油」、第3位はロッテの「お口の恋人」と、トップ3は前回と同じ結果となった。

企業名想起率の全体平均は5.0%。企業名想起率が50%を超えたのは360メッセージ中、わずか5件(トップ3のほか、「コーヒーギフトはAGF」(味の素AGF)、「新製品が安いケーズデンキ」(ケーズホールディングス))となった。

日経BPコンサルティングは、「あなたと、コンビに、ファミリーマート」「ココロも満タンに コスモ石油」「コーヒーギフトはAGF」「新製品が安いケーズデンキ」はいずれもジングル(音声、曲)が付いていることから、企業メッセージを浸透させるにあたり、ジングルをつけることで、記憶に残るようにすることが有効と考えられると指摘している。

  • 企業名想起率トップ20 資料:日経BPコンサルティング

また、前回の結果と比較して、理解度やメッセージ認知率が上昇しているメッセージの特徴として、「サステナブル」の要素を含むと思われるメッセージが挙げられている。

理解度が上がったメッセージの上位に、「サステナビリティを暮らしの“あたりまえ”に」(ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス)、「"人と地球がともに豊かになる社会をめざして &EARTH"」(三井不動産)がある。

メッセージ認知率が上がったメッセージの上位に、「未来にタネをまこう。」(ジャックス)、「トマトの会社から、野菜の会社に。」(カゴメ)、「人も地球も健康に」(ヤクルト本社)などがある。こうしたことから、日経BPコンサルティングは、目先だけではなく、未来にも目を向け、また地球規模単位で、考えるという姿勢が見受けられると分析している。

  • 理解度の上昇スコアトップ20 資料:日経BPコンサルティング

  • メッセージ認知率の上昇スコアトップ20 資料:日経BPコンサルティング