Amazonは、15.6型のスマートディスプレイ「Echo Show 15」を発表した。米国で2021年内に発売する。国内での発売日は明らかになっていないが、予約注文開始をEメールで通知するサービスを開始している。価格は29,980円。

  • Echo Show 15

  • 壁にEcho Show 15を設置したイメージ

音声アシスタントのAmazon Alexaを搭載した「Echo Show」シリーズの最新機種。同シリーズでは最大となる、15.6型/1,980×1,080ドットのフルHDタッチスクリーンを備え、縦・横向きのいずれでも利用できる。壁掛け設置のほか、別売の専用スタンド(価格未定)を使って置くことも可能だ(壁掛け時は、壁の補強が必要となる場合がある)。

「家族の暮らしの中心となるデバイス」として設計しており、家族が必要とする情報やコンテンツをまとめて画面に表示可能。ウィジェット機能を利用してホーム画面をカスタマイズし、自分や家族にとって必要な情報を選んで画面に追加することもできる。家族と共有したいスケジュールの表示・更新、買い物リストへの追加・削除、やることリストの確認などが簡単に行えるという。

コンテンツはローテーション表示に対応。ウィジェットは常時更新されるため、最新の情報を把握でき、好みに合わせて各種ウィジェットの配置を簡単に変えることもできるという。

Alexaがユーザーを認識して情報をパーソナライズする「ビジュアルID」機能を搭載。ユーザーがあらかじめビジュアルID機能に登録しておくと、Echo Show 15の前に立ったときにホーム画面を自動的に更新し、その人に合わせたスケジュールやリマインダー、家族からのメモなどを表示する。また、5メガピクセルの内蔵カメラを使って離れた場所にいる人とビデオ通話をしたり、呼びかけに使うこともできる。

Amazonが独自に設計した、クアッドコアの次世代型「Amazon AZ2ニューラル・エッジ・プロセッサ」を搭載。従来はクラウド上で処理していたデータがデバイス上で処理できるようになり、ビジュアルIDに登録された人物の認識もデバイス上で行えるとする。

Alexaに話しかけて、Prime Videoで映画やドラマ、アニメなどのコンテンツを楽しんだり、歌詞表示しながらの音楽再生(対応楽曲の場合)、ニュースやポッドキャスト、ラジオ、オーディオブックが楽しめる。他のEchoデバイスに接続してのマルチルームミュージック再生にも対応。また、Echo Show 15のフォトフレーム機能を使い、Amazon Photosのアルバムの写真や、アート、自然などAmazonが提供するコレクションを、フルスクリーン表示することもできる。

Echo Show 15をキッチンやダイニングに設置し、レシピを見ながら料理をするといった使い方も可能。別売のAlexa対応スマートホーム製品を組み合わせると、大画面でレシピを確認しながら、子ども部屋に設置されたカメラを通じてピクチャー・イン・ピクチャー機能で子どもの様子を見守れる。スマートホーム家電と連携し、よく使うスマートホームのウィジェット機能を使ってタップするだけで各種操作ができるという。

ユーザーのプライバシー保護に配慮し、Echo Show 15にはマイクやカメラのオン/オフボタンや、内蔵カメラを覆うためのカメラカバー、音声録音の削除機能などを装備。上記のビジュアルID機能はオプション設定で、利用するには事前登録が必要。ビジュアルID用プロファイルは、デバイスやAlexaアプリからいつでも削除できるという。

IEEE 802.11a/b/g/n/acに準拠し、デュアルバンド(2.4/5GHz)対応の無線LANを装備。Wi-Fi 6(802.11 ax)には現時点では対応していない。そのほか、Bluetooth接続に対応し、スマートフォンなどの音楽をワイヤレス再生できる(Mac OS Xデバイスには対応しない)。1.6インチ(40mm)フルレンジスピーカーを本体に2基搭載している。

本体サイズは、横向きで壁に取り付けた場合が402×35×252mm(幅×奥行き×高さ)、縦向きでは252×35×402mm(同)。重さは2.2㎏。30Wの電源アダプターと長さ1.5mの電源ケーブル。壁掛け用のマウントやテンプレート、ネジなどが付属する。