エムアイセブンジャパン(以下MI7)は、米Black Lion Audioの音響機器、コンプレッサー「BLA Bluey」の販売を開始した。MI7グループ運営によるMUSIC EcoSystemsでの価格は121,000円。
「Bluey」は名機の誉れ高いUREI(Universal Audio)のコンプレッサー「1176」を、Black Lion Audioのモディフィケーション技術で再現した。
このモディフィケーションの元になった「1176」は、グラミー賞受賞エンジニアであるクリス・ロード・アルジが4台所有している「Blue Stripe」と呼ばれる初期モデルのうちの1台。その1台はボーカルトラックに使用すると独特の魅力を醸し出すのに気づき、このユニットを「BLUEY」と命名した。
その貴重なユニットのチャンネル数を拡張したいという構想のもと、モディフィケーション技術に信頼を寄せているBlack Lion Audioにオファーしたというのが製品化の流れだ。エピソードに惹かれたBlack Lion Audioのデザインエンジニアであるジーザス・オーティスは、秘密を解明すべく、実機を細部まで精密に分析すると、長年に渡って様々なテクニシャン達によるモディフィケーションが施されていたことが分かり、それが奇跡的に独特な音質に仕上がったのだと突き止めた。
両氏は共同で開発にあたり、この度の「BLA Bluey」の発売へと至った。「1176」は、ビンテージモデルとして、長らく中古市場で高値で取引されているが、数々のヒット作品で聴けた、そのサウンドがお求めやすい価格で手に入れられるというわけだ。
主な技術仕様は以下の通り。
- アタック:連続可変20uS〜800uS
- リリース:連続可変50mS〜1200mS
- レシオ:プッシュボタン:4:1、8:1、12:1、20:1および任意の組み合わせ
- 電圧:115VAC、230VAC、リアパネルで切替可能
- AC主電源入力:IEC320-C14標準プラグ
- フューズ:50HzはF2ALを使用。どちらも20x5mm
サイズはW438×H88×D250mmの2Uで、質量は1.43kgとなっている。