サードウェーブは、パソコン販売店ドスパラの新店舗「ドスパラ 堺七道店」を9月18日にオープンしました。場所は大阪府堺市。オープン前日のプレビューとオープン当日の様子を紹介します。

  • ドスパラ堺七道店

    2021年09月18日にオープンした「ドスパラ 堺七道店」。右に階段があるように、2Fのみの単フロア店舗です。1Fは別店舗と駐車場

「立地で選んだ」6店舗目となるドスパラロードサイド店オープン

最近、定期的に「実際に見て触って体験できる」という新コンセプト店舗をオープンしていたドスパラ。これまでは近隣にほかのドスパラ店舗がありませんでしたが、今回は南海電車で30分ちょっとで到着する位置に「ドスパラ なんば店」があります。

なぜ近くに2店舗目をオープンしたのでしょう。その理由を聞いてみると、「今回の出店は、新コンセプト店の立地条件(駐車場のあるロードサイド店でそこそこの店舗面積がある)に合致したためで、なんば店の影響はあまり考えていない」とのことでした。なんば店は総フロア面積こそ堺七道店より広い印象がありますが、堺七道店は単フロアで595平方メートルと広く、駐車場31台(隣のラーメン屋と共用)と、ロードサイド店らしいつくりになっています。

ロードサイド店といっても、最寄の「南海本線 七道駅」から徒歩6分と、かなりいい立地条件。国道26号線に面しており、車でのアクセス性も抜群です。

  • ドスパラ堺七道店

    堺七道店は、国道26号沿いのロードサイド店舗。手前(南海鉄道 七道駅側)がラーメン屋で、駐車場は共同です

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    1Fはカレー屋です。奥は回転すし、ステーキと飲食店が並んでいます

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    新規オープン店ということで、お祝いの花が飾られていました

新コンセプト店では「見る・触る・試す・シェアする」をアピールポイントにしています。ドスパラ なんば店のゲーミングペリフェラル(キーボード、マウス、ヘッドセット)の品ぞろえはかなりいいので、堺七道店に行く必要性は薄いと思うかもしれません。

ですが、新コンセプト店は、ゲーミングデバイス展やゲーム配信アイテムなど、テーマごとにわかりやすく並んでいるうえに、実際触って試せる環境展示が魅力的。なんば店でも環境展示はありますが、操作して試すことができないので、この点は大きく違います。買うアイテムが決まっていればなんば店、触ってから検討したい場合は堺七道店と、目的に合わせて使い分けられるでしょう。

2021年8月にオープンした「ドスパラ 郡山安積店」のときも感じていましたが、ロードサイド店の隠れた魅力は天井が高いこと。従来店舗よりも背の高い棚を用意し、さらに製品ジャンルごとの説明POPなどをゆったりと設置できます。

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    店舗入ってやや左を向くとこんな感じ。ドスパラなんば店と比較すると明らかに天井が高く、開放感があります。エリアをラインで区切っているのは先月オープンした郡山安積店と同様です

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    フロア案内図がありました。今回の記事では、右下のゲーミングデバイスから反時計回りで紹介します

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    店舗入って右側には、オンライン配信に必要なアイテムとキャラクターグッズがあります

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    この棚には、クリアで明瞭な音声を伝えるための配信用マイクを各種展示。ダイナミックマイクの定番「SM58」があるのはドスパラならでは。マイクの違いを実感できるのも、うれしいところでしょう

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    「elgato」「AVerMedia」のコーナーもあります

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    どちらかというと子ども向けエリアがこちら。人気の『マインクラフト』グッズ以外に、実際にプレイできるミニ筐体もありました。近々新製品も入るようです

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    配信環境の展示です。椅子の右にあるのは本来だと椅子の後ろに展開するグリーンバック背景。elgatoの製品です

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    支払い、引き渡しカウンターの奥には、オリジナル自作PCの作例が展示されていました

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    ドスパラボのスペースの一角。なんば店から導入されている自作支援スペースのドスパラボですが、新コンセプト店ではあまり活用されていないそうで、机も小さめでした

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    ドスパラ店舗でおなじみのシステム。主要自作パーツの在庫と価格はこのディスプレイに表示されます。パーツがほしい場合は、発券機にコードと数量を入力して、カウンターにもっていきます

  • ドスパラ堺七道店

    リストだけだと物欲がわかないかもしれないということで、グラフィックスカードに関してはパッケージを展示。半導体不足で最近価格が上がっているものの、新規オープンということで在庫は豊富です

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    マザーボードもパッケージ展示しています

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    電源もズラリ。かなり豊富なラインアップでしょう

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    組み立て中に「あ、アレがない」と困ることのある小物パーツも豊富にそろっています

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    ケース類に関しては「普通に展示」。ギッチリ詰め込んで展示しているわけではないので、サイドや背面も見やすい

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    代表的なスペックやパネルの種類などをわかりやすく表示してあるディスプレイゾーン。FPSゲーマーなら必須ともいえるリフレッシュレートの比較もできます

  • ドスパラ堺七道店

    上海問屋ゾーンもありました。おもしろアイテムからかニッチな便利ガジェットまで幅広く取り扱っています

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    中古販売コーナー。買取時間は19時30分までなので注意

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    VTuber体験も無料で行えます。画面にも出ているように、実際には配信されませんのでバカをやっても店舗内だけで済みます

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    バウヒュッテのゲーミング座椅子を使った和室ゲームルーム。実際に座って体験できますが、ここだけ土足厳禁です

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    先の2つの体験コーナーの裏には、ゲーミングチェアがズラリ。「お手ごろ価格のエルゴノミクスチェアがほしい」というニーズにも応えます

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    ゲーミング周辺機器も豊富に用意。ゲーミングヘッドセットは、ゲーム音が入っている試聴用パソコンで体感できます

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    ゲーミングマウスもいろいろ試せます

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    レイアウトやキースイッチが豊富なゲーミングキーボードも実際に触って打鍵感をチェック。最近流行りのミニマムキーボードもありました

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    キーボードの在庫は壁際にあります

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    「ゲーミングデバイスっていろいろあってよくわからん」という人は「おまかせセット」もあります。ちなみに、ちょっといいキーボードとマウスとヘッドセットを買うと、Nintendo Switchを買う以上の費用がかかると考えておくといいでしょう

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    新コンセプト店ではおなじみになっている、特定メーカーや目的に合わせたデバイス展。オープニング時は「Logicool G」デバイスを集めた展示を行っていました

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    グルっと一周したところで、中央はドスパラオリジナルのパソコンの展示、販売が行われています。入店して一番目に付く場所にあるのがプロゲーミングチーム「Crazy Raccoon」とのコラボパソコン。かなり気合の入った作りということもあり「想定以上に売れてます」とのこと

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    コラボパソコンはほかにもあります。右から渋谷ハルモデル、DeToNatorモデル、Nephriteモデルです

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    先ほどのコラボモデルのベースとなっているゲーミングパソコン「GALLERIA」

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    ノートパソコンもあります。左の2つはGALLERIAブランドのゲーミングノートパソコンですが、右の製品は一般向けのTHIRDWAVEブランドの製品です

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    「このように幅広い製品をお届けいたしますので、ぜひお近くに来た際にはご来店ください」と(少々緊張気味の)堺七道店 店長の渡辺和也氏(取材日の大阪府は緊急事態宣言が発令中。堺七道店も安全対策に配慮した店舗運営をしています。通常はマスク着用での接客していますが、今回は撮影用に短時間マスクを外していただきました)

隠れクルーを探せ! お遊び要素も楽しい店舗

堺七道店のもう1つのお楽しみ要素は「隠れ〇〇」。キャラクターグッズの販売もありますが、売っていないグッズが店内のあちこちにさりげなく置かれています。

現在のイチ押しは「Amoung Us」。これは宇宙を舞台にした「人狼ゲーム」で、Steam版のほか、スマートフォン版やNintendo Switch版もリリースされています。オンラインでワイワイ楽しめるため、コロナ禍でのリモートパーティゲームとしても人気が出ました。まだドスパラでは販売していませんが、このキャラクターグッズをはじめ、さまざまなゲームのグッズが店内にさりげなく配置されています。

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    左下は『マインクラフト』のアイテム。ですが「右上を見ろ」という矢印に見えなくもないですね。「ドラクエは割と幅広い年齢の人にヒットするキラーアイテムなのに、店舗に入ってすぐ見えない位置にあるのはもったいないのでは?」と聞いたら「当店で扱っていないグッズなので……」とのことでした

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    左のミニゲーム機はグッズコーナーで売ってます(買って帰ろうと思ったのですが忘れてました!)

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    イチ押しとして、店舗に入ってすぐに見える場所にあるのが、このAmoung Us。ここに展示してるだけでなく、実は店舗のあちこちに配置してあります。今回の記事写真をよくよく見返すとさりげなく置かれているのがわかります

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    こんなところにもAmong Usのクルーが。ここは小さい子じゃないとわかりませんよ……

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    このような感じであちこちに配置されています。これまでの画像にも入っているので、探してみてください

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    他店では見たことがない新企画。ドスパラアプリのインストール用なのですが、フリーWi-Fiが用意してあります。最近のスマートフォンの場合は上のQRコードを読み取るだけで簡単接続(パスコードは毎月変わると書いてありますが、画像のQRコードは加工してあります)

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    ここまではオープン前日の取材でしたが、ここからはオープン当日の様子です。11時過ぎには多くの来店客でにぎわっていました。滑り出しは上々のようです

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    他店からも応援店員がヘルプに駆け付けます

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    Logicool G展を興味深く眺めている人がいらっしゃいました

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    単なる展示ではなく、ゲーミング環境を実際に触って体験できるのが新コンセプト店の魅力です。ガラス越しで画質が悪いのはご容赦を

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    座って試せるのに……

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    緊急事態宣言中の開店ということで、入場者数を制限していました(まあ、しょうがないと並んでいたら広報の方が迎えにきてくれました)

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    なんば店もカッコいい展示機がありますが、キーボードの上には「Don't Touch」の札が

なお、堺七道店の取材後には、元エキスポランド「EXPOCITY」にできた日本最大級のデジタル教育施設「REDEE」に行ってきました。eスポーツだけでなく、教育にも力を入れているため「平日は学校関係の利用が多い(佐藤館長)」とのこと。施設名も親会社名の一部のRED+e-Sports+Educationから取っているそうです。

常設のアリーナ以外に、最新のゲーミングパソコンに触れられるガレリアラウンジ、VR体験エリア、ロボットやドローンのプログラミング体験エリア、YouTuber体験エリアに加え、日本ではここだけ(佐藤館長談)というグランツーリスモ専用スペース「AUTOBACS REDEE Emotorsports Stadium」もあります。ここでは、(スポンサーの)オートバックス店舗とリンクしたレースイベントも行われるそうです。

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    エキスポシティにある「REDEE」には、ガレリアラウンジがあり、高性能ゲーミングパソコンを体験できます(有料ゾーン内)。こちらはペアで遊ぶぷよぷよゾーンです

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    ほかにも、GALLERIAのゲーミングパソコンにLogicool Gのキーボード、マウス、ヘッドセット、AKRacingのゲーミングチェア、AOCのフラッグシップモニターと、かなりお高い構成のゲーミング体験ゾーンもありました

  • ドスパラ堺七道店

    本来はプロゲーミングチームの練習用スペースですが、小規模なイベントにも活用されている「BootCampスペース」

  • ドスパラ堺七道店

    250席の集客が可能な三画面連結スクリーンのシアター。本格的なゲーム大会にも利用できます