カルビーは9月6日、本社オフィス(東京 丸の内)を全面リニューアルし、同日から業務を開始したことを発表した。新オフィスのキーワードは、共感(エンゲージメント)、協働(リレーション)、共創(コラボレーション)とのこと。

  • カルビーはこのたび、新オフィスをリニューアルした

同社は「掘りだそう、自然の力。」をコーポレートメッセージに、40年以上にわたって契約生産者と二人三脚で原料のジャガイモづくりに取り組んできた。新オフィスのデザインについては、「畑」をモチーフとして、コンセプトを「Dig up field~新しいを掘りだそう~」と設定したという。

新オフィスでは同社ががこれまで大切にしてきた、自然の恵みが至る所で感じられる空間と、「作物が実る畑のように、アイデアが生まれるオフィスにしたい」という思いを表現したとのことだ。また、このコンセプトを2つの畑が重なり合うデザインで表現したロゴも作成している。

  • 新オフィスのコンセプトをイメージしたロゴ

同社は2010年より丸の内トラストタワー本館に本社を移し、2フロア(22階、23階)を利用している。2014年に在宅勤務制度を開始し、2017年には利用日数や場所の制限をなくした「モバイルワーク制度」を導入した。さらに2020年のコロナ禍において、同社独自のニューノーマルの働き方「Calbee New Workstyle」を導入している。

「Calbee New Workstyle」の開始から1年が経過した2021年6月、同社は本社オフィスを2フロアから1フロア(22階のみ)に集約するリニューアルに着手した。新オフィスでは、社員間や顧客との関係構築、および教育やディスカッションといったコミュニケーションを通じた価値創造を狙う。

  • 新オフィスはコミュニケーションの創出を狙った空間の割合を増やしたとのことだ

エントランスの壁は、畑の畝をイメージしたという木材の縦格子が天井まで続く。また、空撮した畑を表現した植栽「グリーンアート」を壁面に施すなど、新オフィスのモチーフである「畑」のぬくもりが感じられる工夫が随所にあしらわれている。

  • 畑の畝をイメージしたというエントランスの壁

  • 畑の上空写真を模したグリーンアート

10室設置された会議室には、それぞれ「じゃがりこ」や「ポテトチップス」「ドリトス」など、同社グループの商品名が付けられている。各会議室の吸音パネルや家具の色は、商品を感じられるように選定しており、部屋の扉には商品のイメージを施したとのことだ。

  • 会議室の扉には、同社商品のイメージが施されている

さらに新オフィスの執務エリアは、畑のようにあえて各ワークスペースをランダムに配置したという。導線を一直線にせず、机をバラバラに配置したことで、人と人の交流を狙ったとのことだ。また、一部を除きフリーアドレスとなっている。周囲の音を気にせず仕事ができる電話ボックス型の部屋や、オンライン会議に適したブース型の部屋も備える。

  • 電話ボックス型の部屋

  • 個別ブース型の部屋