ASUSのゲーミングブランド「ROG」シリーズのゲーミングノートPC「Zephyrus M16 GU603HR」は、CPUにIntelの第11世代プロセッサーを、GPUにはNVIDIA GeForce RTX 3070を搭載した新モデル。こうしたパワフルさに加えて、15インチクラスの筐体シャーシに16インチの2,560×1,600ドットのWQXGAディスプレーを内蔵しているのも特徴さ。しかもこのディスプレーは、リフレッシュレートが165Hzと高くなっており滑らかな映像が堪能できるようになっている。

  • ROG Zephyrus M16 GU603HR

    ROG Zephyrus M16 GU603HR

基本構成時の主な仕様は、CPUがIntel Core i7-11800H(8コア/16スレッド、2.3GHz)、メモリが16GB、ストレージがM.2 NVMe対応 PCIe 4.0×4 SSD 1TB、グラフィックスがNVIDIA GeForce RTX 3070 8GB、ディスプレーが16型(2,560×1,600ドット)となっている。本体サイズはW355×D243.5×H19.9~22.3mm、重量が約2kg。こうした3Dゲームも快適に遊べそうなハイスペックを、約2kgのボディーに収めたモデルである。しかもバッテリー駆動時間はカタログスペック約8.6時間。モバイルも可能なのである。

■ROG Zephyrus M16 GU603HRの基本構成時仕様
CPU Intel Core i7-11800H(2.3GHz、8コア/16スレッド)
メモリー 16GB
ストレージ M.2 NVMe対応 PCIe 4.0×4接続 1TB SSD
グラフィックス NVIDIA GeForce RTX 3070 8GB
ディスプレー 16型WQXGA(2,560×1,600ドット) 165Hz
インタフェース USB 3.2 Gen1(Type-A)×2、USB 3.2 Gen2(Type-C)×1、Thunderbolt 4(Type-C)×1、HDMI×1、ギガビットLANポート×1、3.5mmジャックヘッドセット端子×1、microSDメモリーカードリーダー×1など
サイズ 約W355×D243.5×H19.9~22.3mm
重量 約2kg
OS Windows 10 Home 64bit
基本構成時価格 269,800円(税込)

3種の素材を組み合わせた手に馴染むボディ

アルミニウム合金を天板に、マグネシウムアルミニウム合金をキーボード面に、底面にプラスチックとボディーには3種類の素材が使われている。

天板はマットな加工がなされており指紋などの汚れが付きにくく手に馴染む。さらにラメの入ったドットが斜めに走っており、派手すぎない美しさが非常に魅力的だ。

  • 見る角度によって光る場所が動くラメ入りドットが配置された天板

全体の厚みは最薄部が19.9mmとなっており、このレベルのスペックを内臓したノートとしてはかなりスリム。しかも、約2kgという重量のため持ち運んでのゲームプレイも十分視野に入れられる。

  • 重量は約2kg。持ち運びも十分に可能だ

画面占有率94%の16:10液晶、しかも高速高精細

2,560×1,600ドットという高解像度液晶は16インチで比率が16:10。しかも左右ベゼルが4.6mmと超がつくほどの狭額縁なため、画面占有率が94%。そのため、映像への没入感が非常に高まるっているうえフットプリントを15インチノートクラスまで縮小することに成功している。

  • 4.6mmという狭額縁ベゼルにより画面占有率は94%

液晶面はマットなタイプで映り込みの影響を受けづらいため、画面に集中しやすいのも特徴だ。165Hzというハイリフレッシュレートが描き出す滑らかな映像を存分に堪能できる。また、DCI-P3、sRGBがともに100%となっており、ソース本来の色を映し出してくれるのもポイントとなる。

タイピングしやすいゆったりしたキーボード

キーボードはピッチが実測で約19mmと打ちやすい広さをキープしている。狭くなっている部分もほぼなく、使い始めたらあっという間に快適なタイピングが行なえるはずだ。

  • キーピッチ約19mmを確保しているキーボード

キーボード上部には、音量のアップダウン、ミュート、後述する各種カスタマイズを行なうアプリ「AURA Creator」の呼び出しボタンが並ぶ。さらに右上部にある電源ボタンは指紋センサーも兼ねているため、セキュリティー面も充実だ。

  • キーボード上部にあるユーティリティーキー

  • タッチパッドの広さも使いやすさを向上させている

充実の各種インタフェースと高レベルサウンドシステム

インタフェースは左右に配分されている。左サイドには、電源端子、HDMI出力端子、ギガビットLANポート、USB 3.2 Gen2(Type-A)、Thunderbolt 4(Type-C)、USB 3.2 Gen2(Type-C)、ヘッドセット端子が並ぶ。

  • 左側面。ギガビットLAN端子がそのまま設置されているのはケーブルの接続がしやすい

右サイドは、microSDメモリーカードリーダーとUSB 3.2 Gen1(Type-A)のみ。これら左右に加えて背面にも排熱孔が空いているのだが、これはゲーミングノートの宿命なので塞がないように気をつけて設置したい。

  • 右側面。本文で紹介した端子のほか、セキュリティロックホールも備えている

サウンド面では、2ツイーター+4ウーファーという6スピーカーシステムを採用。Dolby Atmosのテクノロジーと相まって、ノートPCながら非常に厚みのある音が楽しめた。さらにオーディオジャックではハイレゾ認証を取得しているため、ヘッドホンなどを使用した際にもハイクオリティサウンドが堪能できるようになっている。

  • 底面には空気孔のほかスピーカーを備えている

様々なカスタマイズが行なえるアプリ「AURA Creator」

先ほど紹介したキーボード上部のボタンひとつで起動できる「AURA Creator」では、このマシンの様々なカスタマイズが行なえる。一番使うのが、パワーとファン冷却のバランス調節だろう。使用シーンに応じて即座に「サイレント」「パフォーマンス」「Turbo」が切り替えられる。また、Windowsに任せるモードや、自分好みに手動で設定するモードも搭載している。

  • AURA Creatorでのパフォーマンスカスタマイズ画面。各種データもチェック可能

そのほか、起動しているプロセスを無効化する、GPUの省電力駆動を設定する、キーボードの光りかたを調節するといった細かい設定まで行なえるのだ。

  • もちろんキーボードにはバックライトを完備