シャオミは8月2日、5G対応の低価格スマートフォン「Redmi Note 10 JE」(XIG02)を国内発表した。グローバルで販売されている「Redmi Note 10 5G」から内部機構を刷新し、日本向けのカスタマイズを大幅に施した。
KDDI(au)やUQモバイルから発売し、auでの発売は8月13日、価格は28,765円を予定する。UQモバイルでの発売日は9月上旬以降で、価格は未定。キャリア扱いとなるが、SIMロックフリーで販売されるという。
auと共同開発した5G対応のエントリー向けスマートフォンで、中国市場以外で初めて深いレベルでのローカル向けカスタマイズを行ったとする。具体的には、グローバル版にあたる「Redmi Note 10 5G」のMediaTek Dimensity 700からSnapdragon 480G 5Gにプロセッサを変更したほか、新たにFeliCaを搭載し、Redmiシリーズ初となるIP68の防塵防水仕様となった。
この“日本向け”カスタマイズを行った関係で内部機構を大幅に刷新しており、シャオミでは「日本市場専用」をうたっている。なお、製品名「Redmi Note 10 JE」のJEは、Japan Editionの略となる。
シャオミ 東アジア担当ゼネラルマネージャーのスティーブン・ワン氏は、世界で一番売れている同社のシリーズが「Redmi」とした上で、国内初投入となった「Mi Note 10」は、周波数や技適など最低限の対応だったが、今回の「Redmi Note 10 JE」は中国市場以外では最もローカル化されたものと紹介。「Redmi Noteの哲学にのっとり、使い勝手がよく手頃な価格の5Gスマホを提供する。国内の5Gの導入がより進むと考えている」と、製品発表会でコメントした。
本体は最大90Hz駆動の6.5インチ液晶やSnapdragon 480 5Gプロセッサを搭載する。リフレッシュレートは最大90Hzで、コンテンツに応じて自動で最適なものを適用(例えば静止画は50Hz、動画ストリーミングは60Hz、スクロールは90Hzなど)。背面は曲面3D仕上げを施し、手に馴染む丸みのあるフォルムを採用した。生体認証は側面指紋認証、AI顔認証をサポート。
カメラは背面に4,800万画素のメイン、200万画素の深度センサー、200万画素のマクロをまとめたトリプルカメラ構成。撮影機能は、低照度でも明るく映る「AIスーパーナイトモード」や、27種類の撮影シーンを認識する「AIカメラ」、タイマーを使って連続撮影できる「タイムドバースト」、細部を鮮明に映す「マクロモード」、61種類の写真フィルターなどを搭載。動画ではタイムラプスやスローモーション機能などを備える。
OSはAndroid 11ベースのMIUI 12.5で、Google Playにも対応。メモリは4GB、ストレージはUFS 2.2の64GB。最大通信速度は受信最大2.1Gbps、送信最大183Mbp。有線インタフェースはUSB Type-Cで、3.5mmイヤホンジャックも用意される。
KDDI(au)での取り扱いは、2020年9月4日発売のMi 10 Lite 5Gに続き2機種目となる。KDDI パーソナル事業本部 パーソナル企画統括本部 プロダクト企画部長の木下祐介氏は、「おサイフケータイや防水機能の国内ニーズは高く、情報をシャオミと共有しながら、かなり早い段階から製品の企画開発に関わった」と説明。「今回の『Redmi Note 10 JE』は、auスマホのスローガンである“みんなの5G”を体現するモデル」とアピールした。
Redmi Note 10 JE(XIG02)の主な仕様
- OS: MIUI 12.5(Android 11ベース)
- CPU: Qualcomm Snapdragon 480G 5G
- 内蔵メモリ: 4GB
- ストレージ: 64GB
- 外部ストレージ:microSD(SIMスロットの1つと排他)
- ディスプレイ: 6.5インチ液晶(FHD+)
- バッテリ容量: 4,800mAh
- アウトカメラ: 48MPメイン、2MPマクロ、2MP深度センサー
- インメラ: 80MP
- Wi-Fi: Wi-Fi 5
- Bluetooth: Bluetooth 5.1
- 生体認証: 側面指紋認証、顔認証
- 本体サイズ: W76×H163×D9~10.3mm
- 重さ: 約200g
- カラーバリエーション: クロームシルバー、グラファイトグレー