画像処理検査・計測装置を開発、販売するタカノは7月29日、新規画像処理ユニットを搭載し、高速画像転送とAI欠陥分類により、生産ラインの品質向上を目的としたフィルム検査システム「Hawkeyes one」(ホークアイズ ワン)の販売を8月1日より開始すると発表した。

同社はこれまで、自動車や電子部品など製造業の生産ラインの品質向上に向けて、自社製高速カメラと高度な画像処理ユニットを搭載したフィルム検査システム「Hawkeyes」シリーズを開発してきた。

今回リリースした「Hawkeyes one」は、自動車業界CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)にも利用される微細化する部品、薄膜化する材料のフィルム生産に対し、生産性、品質向上をもとめる生産ラインに対応できる検査システムと同社は位置付けている。

  • 「Hawkeyes one」のカメラと画像処理ユニット

「Hawkeyes one」の特徴は以下の3点。

  1. 高速カメラと高速画像処理技術 自社製の高速カメラと画像処理技術を駆使し、高速な生産ラインに対応した検査を実現。高速スキャンレート対応は、同社の従来品が最大100kHzのところ、同システムは最大200kHzとなっている。

  2. 高度な画像処理ユニット 新たに開発された画像処理ユニットは、並列化処理を強化し、微細な欠陥から、ムラのような大きな欠陥まで、大小混在する欠陥の検出に対応する。

  3. AI搭載によるリアルタイム欠陥分類 検出された欠陥画像をAIでリアルタイムに分類し、生産ラインの品質改善・生産性の向上に貢献するという。

  • 「Hawkeyes one」のアプリケーション画面