クラスキャットと日本FLOWは7月26日、「画像認識AI PoCスターターパック」を共同で開発し、提供を開始すると発表した。

AIの導入によって業務の効率化や精度向上などを目指したい一方で、PoC(概念実証)だけでも高額な出費となるために、実証に踏み出せない企業が少なくないという。そこで両社は、スターターパックの提供によって、手軽にAI導入へチャレンジできるPoC環境を用意し、AI導入の促進する狙いだ。

今回提供されるスターターパックの特徴は、画像認識AI導入に向けたPoC段階での出費を抑えながらも、本格稼働に向けて短期間で適切なコストでPoCを実現できる点である。日本FLOWがアノテーションを実施し、クラスキャットがPoCの開発を担当する。

同スターターパックでは画像データのクレンジングとアノテーション作業、上記画像データを訓練データとした認識率の評価、アノテーション済画像データと評価レポートの提供が提供される。実施期間は約1カ月からで、提供価格は103万1800円から。

クラスキャットは人工知能の研究開発支援などを通じて、オープンソースソフトウェアを活用した、課題解決のためのコンサルティングやクラウドサービスを提供している。人工知能に精通した人材を確保しなくても、迅速に人工知能テクノロジーを活用した自社サービスの展開を支援する。

日本FLOWは2019年7月に台湾FLOWの日本法人として設立された。AI学習データセットを中心に、最新のITテクノロジーを駆使して、迅速に大量のAIデータをラベリングするサービスを提供している。