ディラックは7月12日、3通りのモードで使えるLian Li製PCケース「ODYSSEY X」を発表した。ブラックとシルバーの2色を用意。7月21日に発売し、価格は55,550円。

  • ODYSSEY X(ブラック)

  • ODYSSEY X(シルバー)

Lian Liとしては初となる倒立構造対応のPCケース。用途に合わせて3通りのモードを使い分けられる。「DYNAMIC」モードは、いわゆる一般的なパーツ配置になるスタンダードなモード。

「DYNAMIC-R(ROTATE)」モードは、DYNAMICモードからマザーボードベースを90度回転させたモード。倒立構造になり、下から上へ流れるエアフローで効率的な冷却効果を得る。DYNAMICモードとDYNAMIC-R(ROTATE)モードでは、アルミウィングを異なる形でフロントパネルに取り付けられ、内部パーツを見せたり隠したりできる。

3つめの「PERFORMANCE」モードは、ケースを90度縦回転させたモード。専用金具でサイドパネルを取り付けるとサイドパネルが「く」の字となり、パネル中央部分が開いてエアフローを確保。より高い冷却効果が得られるという。

  • DYNAMICモード

  • DYNAMIC-R(ROTATE)モード

  • PERFORMANCEモード

搭載できる冷却システム構成は各モードで異なる。DYNAMICモードでは、搭載可能ファンが前面・上面・側面に120mm×3基(140mm×2基)、水冷ラジエターが前面・側面に最大360mm。DYNAMIC-R(ROTATE)モードでは、搭載可能ファンが前面に120mm×3基(140mm×2基)、底面に120mm×4基(140mm×3基)、水冷ラジエターが前面最大360mm・底面最大480mm。PERFORMANCEモードでは、搭載可能ファンが前面に120mm×4基(140mm×3基)、上面に120mm×3基(140mm×2基)、水冷ラジエターが前面最大480mm・上面最大360mmとなる。

ドライブ類はマザーボードトレイの後ろにあり、2.5インチ・3.5インチ×3基まで搭載可能。外部インタフェースモジュールは取り外しでき、ユーザーの好みに応じて別の場所に移せる。

  • ODYSSEY X(ブラック)

  • ODYSSEY X(シルバー)

  • PERFORMANCEモード

そのほか主な仕様は、拡張スロット数が8基、拡張カードスペースが長さ423mmまで、CPUクーラーの高さが170mmまで、電源の奥行きが280mmまで。外部インタフェースは、USB 3.1 Type-C×1、USB 3.0 Type-A×2、オーディオ。

本体サイズはDYNAMICモードおよびDYNAMIC-R(ROTATE)モードでW234×D575.5×H558.5mm。PERFORMANCEモードでW368.6×D537.1×H596.7mm。重さは6.2kg。対応フォームファクタはSSI-EEB、E-ATX、ATX、マイクロATX、Mini-ITX。