NRIセキュアテクノロジーズは7月8日、企業の情報セキュリティに関するリスクを可視化するとともに対策状況を評価するサービス「ファストセキュリティアセスメント」の提供を、同日より開始することを発表した。

  • ファストセキュリティアセスメントの流れ

    ファストセキュリティアセスメントの流れ

このサービスは、同社が提供する「セキュリティ対策状況可視化サービス」と「Secure SketCH」のそれぞれの特長を活かした新たなサービス。

「セキュリティ対策状況可視化サービス」は、情報セキュリティのコンサルタントが顧客の情報システム環境を評価し、対策実行を支援するコンサルティングサービスで、金融や製造、エネルギー、商社、不動産、物流、サービス業、官公庁等、200以上の企業・組織への提供実績を有するという。

「Secure SketCH」は、企業のセキュリティ担当者がWeb上で設問に回答することで、自社におけるセキュリティ対策状況を定量的に可視化するセキュリティ対策実行支援サービス。対策の推進状況に応じていつでも再評価でき、無料で始められることから、1,700社以上もの幅広い業種・規模の企業に利用されてきたという。

提供を開始する「ファストセキュリティアセスメント」では、Secure SketCHのプラットフォームを活用することで、「短期間」「低コスト」「低負荷」を実現。アカウント登録から最終報告書の提供までにかかる期間はおよそ2か月間で、料金は350万円からとなる。また、情報セキュリティに関する国内外の各種ガイドラインを集約した評価項目を用いることで、導入企業の作業負荷を抑えられるということだ。

  • Secure SketCHでの設問項目と回答基準の例

    Secure SketCHでの設問項目と回答基準の例

サービスは、企業の情報セキュリティ担当者がSecure SketCHでアカウントを登録し設問に回答すると、NRIセキュアのコンサルタントが、選択された回答基準が実態に即しているかどうかをヒアリングして確認。その後、Secure SketCHが自動で推奨する対策案にもとづき、優先度や具体的な進め方をコンサルタントが提案し、各社にとって最適な対策方針を決定。その方針をSecure SketCHに登録して今後の状況確認に活用するほか、第三者による評価の結果としてコンサルタントが最終報告書を作成し、提供する——という流れとなる。