米VMwareは5月12日(現地時間)、取締役会が6月1日付けでラグー・ラグラムをCEO(最高経営責任者)および取締役会のメンバーに任命したことを発表した。

  • 6月1日付けでVMwareのCEO(最高経営責任者)に就任するラグー・ラグラム氏

今年2月、CEOを務めていたパット・ゲルシンガー氏が古巣の米IntelにCEOとして戻り、以降、VMwareのCEOは空席のままだった。

ラグラム氏は現在、プロダクトおよびクラウド サービスのエグゼクティブ バイスプレジデント 兼 最高執行責任者(COO)を務めている。2003年にVMware入社して以来、同社が推進する戦略とテクノロジの方向性について、その舵取りを行ってきた。仮想化による中核事業の成長、ソフトウェア定義データセンタ(SDDC)戦略の推進、クラウドコンピューティング事業とSaaS変革に向けた事業の構築と主導、VMwareのM&A戦略、Dell Technologiesやハイパースケーラー、その他戦略的パートナ企業とのパートナーシップの推進において、重要な役割を果たしてきたという。

社長にはスミット・ダーワン氏が就任する。ダーワン氏は現在、VMwareのチーフ・カスタマーエクスペリエンス・オフィサー(顧客体験担当役員)を務めている。

ラグラム氏はCEO就任にあたり、「VMwareはクラウド、データセンタ、エッジにまたがるエンドツーエンドのソフトウェアプラットフォームでマルチクラウドコンピューティングの時代をリードする独自の態勢を整えており、お客さまのデジタル変革の推進を支援します。私は、VMwareを新たな成長へと導くために選ばれたことを光栄に思います。そして、身の引き締まる思いとともに、期待に胸を弾ませています。私たちには大きなチャンスがあり、最適なソリューションとチームとともに、集中力と情熱、敏捷性をもって推進します」とコメントを寄せている。