テレワークが広がったことで、自宅で快適に働くことをサポートしてくれる家具や文房具に対する注目度が高まっている。こうした事情と相まって、ナカバヤシが今年4月に発売を開始したA4サイズに折りたためるデスクパーティションが反響を呼んでいる。小誌でも、同商品発売のニュースを掲載したのだが、多くの読者の方に読んでいただいた。

そこで今回、同商品を担当しているコンシューマーコミュニケーションカンパニー 企画部 CC企画課 リーダー 阿部桃吾氏に話を聞いた。

  • ナカバヤシ コンシューマーコミュニケーションカンパニー 企画部 CC企画課 リーダー 阿部桃吾氏

まずは、新商品の紹介をしておきたい。ナカバヤシはもともとスリムに折りたためるオフィスグッズシリーズ「ori-pact」を展開しており、同シリーズの新アイテムとして、デスクパーティションが登場した。「ori-pact」はその名の通り、組み立てて使用し保管時には折りたたんでコンパクトにしまえるオフィスグッズのブランドだ。

  • 「ori-pactシリーズ」のデスクパーティション

阿部氏によると、ori-pactシリーズは2019年より発売しており、以前よりノマドワーカーなどの働く場所を限定しない人をターゲットに据えていたそうだ。阿部氏は、「今回のコロナ禍を契機に、テレワークが急速に普及したことを受け、『さらに今のライフスタイルにマッチした製品を』ということで、『飛沫対策』『テレワーク』に役立つ製品を開発しました。収納しやすく持ち運びにも便利ですので、働く場所を限定しないニューノーマルな生活スタイルにマッチする製品となっています」と話す。

阿部氏は、デスクパーティションのウリとして、高さを2段階調節できるため、作業スペースの確保のみならず飛沫対策としても利用できることを挙げている。固定席にデスクパーティションを設置している企業も増えているが、フリーアドレスの席まで手が回っていないケースもあるだろう。飲食店で設置が増えている関係で、デスクパーティションが品薄という話も聞く。したがって、自衛したい人にとって、持ち運べるデスクパーティションは力強い味方になるのではないだろうか。

フック機能付きマグネットが付属しているので、マスクや鍵などを掛けること、書類を止めておくことも可能だ。ケーブルを通す穴が付いているので、充電しながら作業できるほか、本体のフック穴を個人ロッカーのフックなどにつり下げて保管することにも対応している。

ちなみに、同時に発売したノートパソコンスタンドは本体にノートパソコンやタブレットを立てるだけで画面の高さを調節できるので、正しい姿勢でタイピングがしやすくなり、自宅のテーブルがPC作業に合わないというテレワーク時のデメリットをカバーできる製品だという。

Web会議の時にPCの内蔵カメラが座った時の顔の位置に合わなくて、苦労した人もいるだろう。このノートパソコンスタンドを使えば、「内蔵カメラの高さ調節にも便利です」と、阿部氏は話す。小売店や卸業者の担当者の間では、ノートパソコンスタンドが好評とのことだ。

なお、2019年に発売した第1弾の製品は、フリーアドレスなどの自席のない人に加えて、在宅勤務やテレワークなど、さまざまな働き方でも使える商品として好評だという。

「仕事場所を限定しない働き方は以前はフリーランスなど一部の人への普及にとどまっていましたが、ニューノーマルな時代においては急速にメジャーな働き方になりつつあるのかなと感じています」と話す阿部氏。新アイテムも順次発売予定とのことで、楽しみに待っていたい。