シグマは4月27日、新製品プレゼンテーション「SIGMA STAGE ONLINE」をオンライン上で実施し、その中でLマウント・ソニーEマウント向けのレンズ新製品「35mm F1.4 DG DN | Art」を発表した。5月14日から発売を予定しており、希望小売価格は115,500円。

  • SIGMA「35mm F1.4 DG DN | Art」

フルサイズセンサーを搭載するミラーレスカメラ用として、製品名に「DG DN」を含む単焦点レンズ。同社は最も光学性能に優れるという「Art」シリーズを展開しており、このシリーズで初の製品として一眼レフ用の「35mm F1.4 DG HSM | Art」を2012年に発売。今回ミラーレス用の製品を開発するにあたり、一眼レフ用と同じ光学設計者とメカ設計者が開発に参加したことで、高い性能を達成しつつさらなる性能向上を実現したという。

光学性能の主な強化点として、SLDガラス×2、ELDガラス×1、FLDガラス×1、非球面ガラス×2を含む多数の高性能ガラスエレメントを採用。軸上色収差やゴーストの発生を低減した他、画面周辺部で点像が流れてしまうサジタルコマフレアも抑制したことで、天体写真の撮影にも向くとしている。

  • 多数の高性能ガラスを採用。青色がSLDガラス、緑色がELDガラス、黄色がFLDガラス、赤枠が非球面ガラスを指している。図中「2nd」となっているところがフォーカスレンズで、図は無限遠の状態

フォーカスユニットは1枚のレンズで制御し、大幅な軽量化によって高速なオートフォーカス駆動を実現。ボディは防塵防滴構造で、前玉には撥水撥油コーティングを施している。絞りリング操作時のクリックをなくすスイッチや、フォーカスモード切替スイッチも搭載。動画の撮影も快適に行えるという。

主な仕様として、レンズ構成は11群15枚。ソニーEマウントとLマウントのカメラに対応し、絞り羽根は11枚(円形絞り)で、絞りはF1.4~F22。最短撮影距離は30cm、最大撮影倍率は1:5.4で、フィルターサイズは67mm、本体サイズは75.5×109.5mm(最大径×全長)、重さは645g。製品にはロック機構付き花形フード「LH728-01」が付属する。

  • 付属する花形フード「LH728-01」

  • フードを外したところ

  • シグマfp装着イメージ