日本カメラ社は4月15日、73年間にわたって刊行してきたカメラ月刊誌「日本カメラ」を、2021年5月号の発刊をもって休刊すると発表した。同社は事業を終了し、会社を解散する。

  • 日本カメラ2021年4月号。5月号の発刊をもって休刊する

日本カメラは、1948年10月に「アマチュア写真叢書」として創刊したカメラ雑誌。1950年3月に現在の「日本カメラ」に改題してこれまで73年間にわたって発行してきたが、2021年5月号で休刊。これに伴って事業を終了し、会社を解散するとしている。

同社は発表の中で、「カメラの魅力と写真撮影の楽しさを多くの方に伝えたいとの思いから、これまで力を尽くしてまいりましたが、雑誌媒体の出版を継続することが困難となり、通巻964号となる今号をもって、残念ながら休刊することになりました」と述べている。休刊に伴って、実施している「日本カメラ月例フォトコンテスト」も5月号掲載発表分で終了。定期購読を契約していた読者には、支払っていた購読料のうち未発送相当額を返金する。