ハーマンインターナショナルは、JBLブランドの創立75周年を記念した3ウェイのブックシェルフ型スピーカー「L100 Classic 75」を国内初披露。全世界750セットの台数限定モデルで、2021年初夏に予約受付を開始予定だ。価格は未定だが、マッチドペア、かつフロアスタンドも同梱して70万円前後を予定している。
2021年で創立75周年を迎えるJBLブランドのアニバーサリーモデル。CES 2021に合わせて海外発表されており、国内での具体的な発売時期や価格帯が明らかになったかたちだ。
1970年代スタイルのレトロなデザインを継承しつつ、スピーカーユニットを刷新した「L100 Classic」(2019年発売)をベースとし、エンクロージャー(外装)にチーク材のリアルウッドを採用(通常モデルはウォールナット)。搭載されているネットワークなどのコンポーネントも、L100 Classicとは異なるものを採用してハイグレードに仕上げた。「ボールドで、筋肉質な感じ」のサウンドが特徴だという。
ゴールドとブラックのJBLロゴがアクセントになった黒いQuadrexフォームグリルを装備。前面と背面には特別なバッジを備え、エンジニアChris Hagen氏のサインとペアナンバーがあしらわれている。
ユニット構成は、25mm径のチタンドームツイーターと、125mm径のピュアパルプコーンを採用したミッドレンジ、白いピュアパルプコーンの300mm径ウーファを各1基装備。改良されたウーファーサスペンション設計を採用している。
背面には金メッキのバインディングポストを装備し、バイワイヤ接続にも対応。エンジニアChris Hagen氏のサインとペアナンバーをバッジに刻印している。
また、実機は展示されていなかったが、L100 Classic 75にデザインを合わせた75周年記念のインテグレーテッドアンプ「SA750」も2021年初夏に予約受付を開始する予定。価格は40万円前後となる予定で、1年間しか供給されない全世界限定生産モデルとなる。
1960年代と1970年代に発売されたヴィンテージ機「SA600」と「SA660」にインスパイアされたモデルで、レトロなアルミ削り出しフェイスパネルや、大きなスイッチとダイヤルを前面に備えているのが特徴。3.5mmのアナログ入力と、ヘッドホン出力、2行のオレンジ色のディスプレイも装備する。サイドパネルは、上記のL100 Classic 75に合わせたクラシックなチーク材を採用した。
クラシックな外観だが、高解像度DACを内蔵し、UPnPやUSB経由でハイレゾ音源などのファイル再生などが行える現代的なオーディオ機器でもある。MQAファイルのフルデコードに対応するほか、統合音楽再生ソフトの「Roon」に対応するRoon Ready仕様。LAN端子や無線LAN機能を備え、Chromecast built-inやAirPlay 2による音楽ストリーミング再生にも対応する。
チャンネルあたり120W(8Ω)、220W(4Ω)の出力ができるクラスGアンプを搭載。低レベル信号用のクラスAアンプとして動作し、「大きなトランジェントや動的波形の場合に追加電源に切り替え、高音質と高い効率を実現する」としている。