LG Electronicsは4月5日(韓国時間)、モバイルビジネス事業を終了すると正式に発表した。同日、取締役会によって承認されたという。これによりLGは携帯電話分野から撤退する。

携帯電話分野からの撤退は「戦略的な決定」といい、これにより、会社のリソースを、電気自動車やコネクテッドデバイス、スマートホーム、ロボティクス、AI、BtoBソリューションなどの成長分野に集中できるという。LGは今後も6Gなどモバイル関連技術の開発を進め、他の分野でさらに競争力を高めるとする。

モバイルビジネス事業の終了は7月31日までに完了する予定。現在販売しているLGの携帯電話製品の在庫分は引き続き販売される。また、既存ユーザーへのサポートや、ソフトウェア・アップデートもある程度の期間は提供される見込みだ(期間は地域ごとに異なるとする)。

LGのスマートフォン製品は、2画面対応5Gスマホ「LG VELVET」や、バランスのよい性能を備えた「LG style3」など、国内キャリアでも販売されている。海外では、標準で2画面を搭載し、かつ1画面が回転するというギミック満載の5Gスマホ「LG WING」なども投入されている。

  • ドコモから2020年12月18日に発売された、2画面になる5Gスマートフォン「LG VELVET」。オプションの「デュアルスクリーン」を装着することで2画面利用ができ、テレワークなどでの利用も推奨されている

  • メイン画面が回転し、本体のサブ画面と合わせて2画面で使える5Gスマホ「LG WING」(日本未発売)。飛び出すインカメラも内蔵されている