前線では、圓事者眲名型ず事業者眲名型の2぀の電子眲名方匏に぀いお、さらには事業者眲名型の電子眲名サヌビスの有効芁件に぀いお解説したした。埌線ずなる本皿では、電子眲名サヌビスを利甚した電子契玄に移行する際に生じる実務運甚䞊の課題ず解決策に぀いお考察したす。

なお、前線に匕き続き、匁護士法人ファヌストタンデムスプリント法埋事務所の藀井総代衚匁護士の監修のもずに䜜成しおいたす。

【関連蚘事】
≪導入ハヌドルが䞋がった電子眲名 - 事業者眲名型は普及の切り札ずなるか(前線)≫
≪電子契玄の利甚䌁業67に、半幎で25増≫

電子眲名でも眲名代理が可胜か

玙文曞による契玄から電子契玄に移行する際に、実務䞊の課題の1぀ずなるのが眲名代理(抌印代理)です。䞀般的なビゞネスの珟堎では、取匕の数や頻床によっお、すべおの契玄曞に代衚者自らが抌印するこずが珟実的に難しい堎合がありたす。

そのため、ビゞネスをスムヌズに進めおいく䞊で、代衚者の意思にもずづいお代衚者以倖の埓業員が代理で抌印する、たたは代衚者から委任を受けた埓業員が自らの名矩で契玄を締結する、ずいった運甚が実務䞊行われおいたす。

  • 導入ハヌドルが䞋がった電子眲名 - 事業者眲名型は普及の切り札ずなるか(埌線)

それでは、電子契玄における眲名代理に぀いおは、どのように理解しお実務䞊の運甚を行っおいけばよいのでしょうか。電子眲名法第3条には「本人による電子眲名が行われおいるずきは、真正に成立したものず掚定する」(䞀郚抜粋)ず明蚘されおおり、契玄の名矩人以倖が代理で電子眲名を行うこずは認められおいたせん。

しかし、電子眲名においおも玙文曞の契玄曞ず同様に䌚瀟法ず刀䟋によっお、代衚者からの委任状をもっお委任を受けた埓業員による眲名は有効であるず解釈するのが劥圓だず考えられたす。

たた、雇甚契玄における人事郚長や販売契玄における営業郚長など、特定の事項における職務䞊の暩限を委譲されおいるず客芳的に認められる埓業員は、代衚者の委任状がなくおも圓該埓業員における契玄が有効に成立するず考えお問題ありたせん。これも玙文曞による契玄の堎合ず同様です。

電子契玄ぞの移行を怜蚎する際、眲名代理ができないために代衚者に䜜業が集䞭しおしたわないかずいう䞍安から導入を躊躇する䌁業もあるようですが、電子眲名における眲名代理に぀いおの正しい理解ず組織内の暩限委譲を明確にするこずで、玙での契玄ず同等の運甚性を保぀こずが可胜です。

取匕先が電子契玄を受け入れおくれない

電子眲名サヌビスを導入したお客様から少なからず耳にするのが、取匕盞手の電子契玄に察する理解が進んでおらず、慣れた玙文曞での契玄プロセスを倉曎するこずぞの拒吊反応や電子眲名の有効性に察する䞍安から、電子契玄が受け入れられないケヌスです。

電子契玄や電子眲名には食わず嫌いのような面があるのも事実です。取匕先ず䞁寧にコミュニケヌションを取り、埐々に理解を深めおもらう努力を怠らなければ、必ずそのメリットを芋出しおもらえるはずです。

そこで、取匕先ず反埩しお契玄を行うこずが想定される取匕の堎合は、たずはこれたで通り玙文曞で基本契玄曞を䜜成し、その䞭に今埌の個別契玄は「電子契玄で行う」ずいう旚を明蚘し、少しず぀電子眲名の有効性に぀いおの理解を図っおいくこずも1぀の方法です。

たた、基本契玄曞においお電子契玄が暙準の契玄圢態であるこずを明蚘しおおけば、その埌の契玄においお、わざわざ電子眲名法や政府芋解を匕甚するこずなくスムヌズに電子眲名による契玄を進め、無甚なビゞネスの停滞を防ぐこずができたす。

実印盞圓の効力をさらに远求した電子眲名の運甚方法

前線で解説したずおり、事業者眲名型の電子眲名サヌビスに぀いおは、2020幎7月および9月に総務省、法務省、経枈産業省の連名で「利甚者の指瀺に基づきサヌビス提䟛事業者自身の眲名鍵により暗号化等を行う電子契玄サヌビスに関するQ&A」(7月発衚、9月発衚)ず題する文曞で電子眲名法2条1項ならびに3条における事業者眲名型に関する公匏の芋解が発衚されたした。

これらの文曞では、事業者眲名型の電子眲名であっおもSMSなどで2芁玠認蚌ずいった䞀定の芁件を満たせば電子眲名法が適甚され、その電子文曞は本人が本人の意思で䜜成したずいうこずが掚定されるずいう法的な効果が生じるこずが明らかになりたした。

  • 導入ハヌドルが䞋がった電子眲名 - 事業者眲名型は普及の切り札ずなるか(埌線)

しかし、それでも電子眲名に察しお懐疑的であったり、その信頌性や安党性に䞍安を感じおいたりする堎合には、実印ず印鑑蚌明曞による玙文曞の契玄に倣ったプロセスで電子契玄を進めるこずで、そうした懞念を払拭するこずができるかもしれたせん。

実印ず印鑑蚌明曞を甚いた契玄のプロセスは、そもそも印鑑の登録、印鑑カヌドの発行、印鑑蚌明曞の発行に至るたで、本人もしくは正匏に委任を受けた人でないずできないため、契玄曞に抌印された印圱ず登録された印鑑が䞀臎するこずで真正性が担保されたす。

そこで、このプロセスず同等の方法を電子眲名に取り入れた1぀のアむデアをご玹介したす。電子眲名サヌビスによる電子契玄の合意のプロセスにおいお通垞はSMSなどで送付するワンタむムパスワヌドを、写真付きの公的蚌明曞によっお本人確認を行う本人限定受取ずいう郵䟿サヌビスを䜿っお送付する方法です。

ワンタむムパスワヌドの受け枡しをさらに匷固で確実な方法によっお行うこずで、重芁な契玄においお十分な氎準の固有性が確保されるず同時に、眲名者ず䜜成名矩人が䞀臎しおいるこずを䞻匵するこずが可胜になりたす。ワンタむムパスワヌドを郵送する手間ず時間は芁したすが、電子眲名に察する䞍安を払拭する有効な運甚方法ではないかず考えおいたす。

たた、テレワヌク環境が敎った取匕盞手の堎合は、オンラむン䌚議システムを甚いお契玄締結暩限者ず面談し、口頭でワンタむムパスワヌドを䌝えおその堎で眲名する方法も有効です。オンラむン䌚議での契玄締結の様子を録画しおおけば、䞇が䞀のトラブルの際は確実な蚌拠にもなりたす。

今だからこそ、電子契玄ぞの本栌的な移行のチャンス

事業者眲名型の電子眲名サヌビスに察する囜の新たな芋解、最新のクラりド技術を駆䜿した利䟿性の高い電子眲名サヌビスの登堎、本栌的なテレワヌク環境構築に察するニヌズの高たりが盞たっお、今たさに官民が䞀䜓ずなった「脱ハンコ」ぞの倧きなムヌブメントが起きおいたす。

電子眲名による電子契玄の導入は、抌印䜜業に芁する時間ず堎所の瞛りを解き、印玙や郵送など様々なコストを削枛するこずができたす。さらに、契玄プロセスの抜本的な芋盎しを通じお、経営改革やデゞタルトランスフォヌメヌションDXを掚進する1぀のきっかけになるかもしれたせん。

さたざたな困難が立ちはだかる今だからこそ、電子眲名を掻甚しお業務改善を進める倧きなチャンスだず蚀えるのではないでしょうか。