キヤノンマーケティングジャパン(キヤノンMJ)は2月3日、法人向けエンドポイントセキュリティ製品「ESET Endpoint Protection シリーズ」のWindows用プログラムおよび統合管理システムの新バージョンV8の提供を同10日から開始すると発表した。また、ディスク暗号化の新製品「ESET Full Disk Encryption」の販売も同日より開始し、テレワークの急拡大で高まる情報漏洩リスクに対して、ESET製品群による包括的なエンドポイントセキュリティ対策を提供する。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い急速に進んだテレワークは、従業員への情報セキュリティに関する監視や統制が不十分な状況となり、従業員個人のセキュリティリテラシーに依存する状況は情報漏洩リスクを高めるとともに、2022年に全面施行される改正個人情報保護法など情報保護の厳格化が進むなか、情報漏洩リスクを低減するには外的脅威とヒューマンエラーの双方に対して管理も含めた包括的な対策が必要だという。
最新版では「セキュアーブラウザー」「WMIスキャナー」「システムレジストリスキャナー」を新たに搭載する。セキュアーブラウザーは、主要なブラウザーをESETの保護下で実行し、ブラウザーを介した情報窃取を防ぎ、Emotetのような情報窃取を行うマルウェアに万が一感染したとしても、パソコンからの情報漏洩リスクを低減することを可能としている。
WMIスキャナーやシステムレジストリスキャナーは、WMI(Windows Management Instrumentation)データベースやシステムレジストリに書き込まれたサイバー攻撃の痕跡を検出・削除する。Windowsの標準機能を悪用した標的型ランサムウェアのような環境寄生型攻撃が増えるなか、高度で巧妙なサイバー攻撃がすでに進行中であるという前提で備えることで、情報漏洩の実害を抑制するという。
一方、ESET Full Disk Encryptionはパソコンのディスク全体の暗号化とプリブート認証を行い、パソコンなど情報資産の紛失・置き忘れがセキュリティインシデントの多くの割合を占めるなか、万が一紛失・盗難にあった際の情報漏洩を防ぐ。
また、ESET セキュリティ ソフトウェア シリーズの統合管理システムである「ESET PROTECT」から、暗号化状況やプリブート認証のパスワードポリシーなどを管理することが可能なため、マルウェア・ランサムウェアといった外的脅威への対策とあわせた包括的な管理ができ、管理者の運用負荷を低減することを可能としている。