富士フイルムは1月27日、オンライン上で新製品発表会「X Summit GLOBAL 2021」を実施し、Xシリーズ第4世代のイメージセンサー・画像処理エンジンを搭載するフラットなデザインのカメラ「X-E4」を発表した。2月下旬から発売を予定しており、価格はオープンプライス。推定売価は99,000円(税別)。XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZのレンズキットも用意しており、110,000円(税別)を見込む。

  • 富士フイルム、フルフラットボディデザインの「X-E4」

    「FUJIFILM X-E4」

2,610万画素のX-Trans CMOS 4センサーを搭載し、ハイエンドモデル同等の高い静止画撮影機能を備えたレンズ交換式カメラ。EVFを搭載する現行Xシリーズのラインナップとしては最小・最軽量で、前モデルからグリップを廃したフルフラットデザインを採用した点が特徴。 直線を多用することで、小型レンジファインダースタイルのクラシックなデザインを突き詰めたとしている。なお、同社はグリップが必要な顧客向けに、X-T30、X-S10などグリップを備えた製品を用意していると説明。X-E4用に別売りのメタルグリップなどのアクセサリーも用意している他、グリップを増設しなくてもホールド感は損なわれないとしている。

  • グリップの膨らみがない完全なフラットボディに。ストラップ金具も平型に変更している

  • 親指が当たる位置も完全にフラット。なお、別途本体カラーと同色のサムレストを販売する

軍艦部にはシャッタースピードダイヤルと露出補正ダイヤルを搭載する。シャッタースピードダイヤルには「P(プログラム)」ポジションを新設しており、シャッター速度と絞り値をカメラが自動で判断してかんたんに撮影できるという。ディスプレイはチルト式で、ハイアングルからローアングルまで撮影可能。180度上向きに反転して自分撮りにも活用できる。

主な仕様として、センサーは「X-Trans CMOS 4」、画像処理エンジンは「X-Processor 4」、有効画素数が2,610万画素、マウントはXマウントで、ボディ内手ブレ補正は備えない。記憶メディアはSDカード(UHS-I)×1に対応する。本体サイズはW121×D72.9×H32.7mmで、重さは364g(バッテリー、SDカメラを含む)。

  • シャッタースピードダイヤルと露出補正ダイヤルのみのシンプルな操作系。「P」ポジションでカメラが自動で絞りとシャッター速度を判断する

  • 背面ディスプレイは上下方向にチルトできる。自撮りも可能

カラーバリエーションにはブラックとシルバーをラインナップ。ボディ天面にはマグネシウム合金を採用し、高精度な金型を用いて成形したシャープなエッジ部を備える。豊富な純正アクセサリーを用意しており、レザーケース「BLC-XE4」、メタルハンドグリップ「MHG-XE4」、サムレスト「TR-XE4」を販売予定。サムレストは本体カラーに合わせて2色をラインナップする。

  • レザーカバー「BLC-XE4

  • ハンドグリップ「MHG-XE4」

  • サムレスト「TR-XE4」ブラック

  • 「TR-XE4」シルバー