ブラウンが「革新的な機能とデザイン性」をアピールする、男性向けモバイルシェーバー「BRAUN mini」が1月29日に発売されます。2枚刃と高い密着性によって「小さいのに、パワフルな剃り味」が特徴です。予約開始は1月25日から。メーカー希望小売価格は5,980円(税別)です。海外では品切れ続出というこのBRAUN mini、オンライン発表会で詳細が解説されました。

  • ブラウンのモバイルシェーバー「BRAUN mini」

過去10年間、イノベーションがなかったというモバイルシェーバー。これまでは乾電池式の1枚刃が半ば常識でしたが、そこへブラウンが充電式で2枚刃のBRAUN miniを投入します。ブラウンのシニアブランドマネージャー 大槻開氏は「モバイルシェーバーの市場規模は、市場全体のわずか2%ほど。この17億円規模のマーケットをBRAUN miniで盛り上げて、ゆくゆくは50億円規模まで拡張します」と自信をのぞかせます。

  • 「小さいのに、パワフルな剃り味」をキーワードに展開

狙うのは「普段使いの2台目シェーバー」としての需要です。ブラウンが実施した新生活様式とヒゲ剃りに関する調査(ビジネスマンが対象)では、半数以上(54%)が「夕方にはヒゲが伸びてきた」を実感しており、3人に1人が「外出先でヒゲを剃りたいと思った経験がある」とのこと。

しかし2台目シェーバーを使用する習慣や発想がないため、「T字カミソリを使ったらカミソリ負けして血が出てしまった」といった失敗談が寄せられたそうです。大槻氏は「商談前や知人との夕食の前には、身だしなみとしてヒゲをきれいにしておきたいと思うでしょう。でも家で使っているシェーバーを持ち歩くのは重くてかさばるし、小さい電動シェーバーは剃れない。そこに潜在ニーズがあると考えました」とします。

BRAUN miniを特徴づけているのは「デザイン」「パフォーマンス」「携帯性」です。デザインは往年の製品「Sixtant」(シックスタント、1962年発売)をリバイバルしたとの話。なるほどシンプルで飽きのこない外観になっています。ちなみに、海外のユーザーからは「スマートフォンのようでかっこいい」との声も寄せられているとか。

  • シンプルで普遍的なデザイン

次にパフォーマンスですが、短いヒゲを剃り切る「ディープキャッチ網刃」と、マイクロコームで長いヒゲを整えてプレカットする「トリマー刃」の2枚刃を備えています。

  • 写真下側のディープキャッチ網刃は、ブラウンの最上位モデル「BRAUN Series 9」にも搭載されている、900パターンの穴の形を持つ刃

2枚の刃が独立して上下に浮き沈みする仕様となっており、肌の凹凸に密着してヒゲを捕らえてカットする設計です。

  • ディープキャッチ網刃、トリマー刃の両方が独立して上下に浮き沈み

動作は、フル充電で40分間。急速充電にも対応しており、1回のヒゲ剃りに使用するパワーを5分で充電可能です。そして完全防水のため、お風呂剃り、水洗いにも対応しています。

  • 完全防水なので水洗いにも対応

本体サイズは60×27×110mmと、充分な携帯性も兼ね備えています。先行して発売された韓国市場では、発売直後の2週間で7,000台が販売され、平均4.7点以上のポジティブレビューが1,000件も寄せられたとのこと。大槻氏は「前モデルのM-90は1年間に1万台という販売数でした。BRAUN miniは過去最大の反響になりそうです」と話し、日本での展開にも期待を寄せていました。

BRAUN mini、さっそく使ってみた

筆者も試用する機会を得たので、簡単な使用感をお届けします。重さは150gということで、スマートフォン1台分ほど。重すぎず軽すぎず、これなら安定して剃れそうです。キャップは大きくて深さがあるため、バックの中に入れて持ち運んでも外れる心配がないでしょう。

  • 大きくて深いキャップなので持ち運びも安心

ただ平べったく横幅が太いため、握るタイプのシェーバーに慣れていた筆者には若干の違和感がありました。持ち方を工夫したいところです。そして側面にある電源ボタンですが、押し心地は硬め。お風呂で剃るときなど、石鹸のついた手では滑って電源が押せない、なんてこともあるかもしれません。

  • 側面にある電源ボタンは硬め

実際に剃ってみました。これまで他社製のモバイルシェーバーを使用してきた経験から、剃り心地にはある程度の予想をつけていました。いつも通り石鹸を泡立てて肌にあててみると……

  • 筆者は肌が弱いため、泡で剃るのが毎日の剃り方

剛毛のくせに肌が弱く、少しでも深剃りすると真っ赤に腫れてしまう筆者ですが、BRAUN miniは肌への当たりが柔らかく、スムーズに剃れました。他社製モバイルシェーバーではガリガリという音とともに肌が持っていかれる感触があったのですが、BRAUN miniは低いモーター音がするのみ。それでも深剃りが怖いため、軽く1回、肌の上を軽くなでるだけで終わりにしましたが、泡を落としてみると、満足のいく剃れ具合でした。

  • 頬を1回なでただけでも納得の剃り具合

残念な点は、USB充電に対応していないところ。気軽に持ち運べるのが特徴の製品なのに、専用の(それなりに大きな)ACアダプターで充電する必要があります。ここはオンライン発表会の質疑応答でも、プレス陣から残念がる声が聞かれました。ブラウンとしても課題として認識しているそうで、担当者は「次のモデルでUSB充電に対応できれば。今回は完全防水をうたっており、風呂内での漏電にも細心の注意を払った結果、泣く泣くUSB充電に非対応となりました」と説明していました。

  • 製品に同梱されるACアダプター。次期モデルはUSB充電に対応してほしい!