米Intelが1月21日 (現地時間)に発表した2020年度第4四半期 (2020年10月~12月)決算は減収減益だったが、PC需要が強く、売上高・利益とも市場予想を上回った。決算発表のカンファレンスには2月15日にCEOに就任するPat Gelsinger氏も参加し、7nmプロセスの開発が順調に進んでいることを明かした。
12月期の全体の売上高は200億ドルで前年同期比1%減。非GAAPベースの純利益は62億ドルで同6%減、1株利益は1.52ドル。アナリストの予測は売上高175億ドル、1株利益1.10ドルだった。以下は事業グループ別の売上高。
クライアントコンピューティンググループ (CCG):売上高109億ドル(前年同期比9%増)。内訳は99億ドルがプラットフォーム (同16%増)、10億ドルがその他 (同31%減)。在宅勤務やリモート学習による一般の需要が強く、PC向けの出荷数が前年同期比33%増の伸びだった。ノートPC向けの売上高が同30%増。企業ユーザーが多いデスクトップ向けは同6%減だった。
データセンターグループ (DCG):売上高61億ドル、前年同期比16%減。売上高の内訳は53億ドルがプラットフォーム(前年同期比20%減)、8億ドルが非プラットフォーム (同26%増)。
Internet of Thingsグループ (IoTG):売上高9億2000万ドル (前年同期比16%減)。
Mobileye:売上高2億4000万ドル (前年同期比39%増)
不揮発性メモリーソリューションズグループ (NSG):売上高12億800万ドル (前年同期比1%減)。
プログラマブルソリューションズグループ (PSG):売上高4億2200万ドル (前年同期比16%減)。
Intelは昨年7月、2020年4月~6月期の決算を発表した際に、製造プロセスの歩留まりが社内目標から約12カ月の遅れとなっており、それによって7nmプロセスで製造するCPU製品の計画が従来の見通しより約6カ月遅れることを報告した。7nmプロセスについては、次期CEOのGelsinger氏がすでに開発状況のレビューを開始しており、計画通りにリカバリーが進んでいることを確認したという。21日の決算発表のカンファレンスにおいて、現在のIntelのポートフォリオを考えると、いくつかの製品と技術で外部のファウンドリを利用する可能性があるとしたが、7nmに移行する2023年にはIntel製品の大部分がIntel製造になると確信していると述べた。