ほとんどのAndroid端末にはスピーカーが内蔵されていますが、その位置と数は製品によってまちまちです。ほとんどの端末は下部のUSB端子近くに1基、あるいは2基装備されていますが、音声通話用の小型スピーカーも本体上部に、端末によってはステレオ再生用の高性能スピーカーが用意されていることもあります。

それらスピーカーは、端末の周囲に巡らされた金属の内側に配置されています。音を完全に遮らないよう4〜5個の穴が開けられていますが、細い棒を使わなければ内側にある振動板に干渉することはできません。落下させると金属が変形する可能性はあるにせよ、破損の心配はないでしょう。

しかし、物理的に穴が開いている以上、ホコリなどの汚れは付着します。防水機能を備えた端末の場合、水滴とともに汚れがたまる傾向があるため、ときどき綿棒などの柔らかい素材でそっと擦りましょう。エアブロアーや掃除機のように、強く空気を吹き付ける/吸入する道具の使用は避けるべきです。

それでも汚れが取れない場合には、歯ブラシで軽く擦ってみましょう。毛先は柔らかすぎず硬すぎず、穴の中に入り込みやすい「ふつう」タイプがお勧めです。なお、細かい汚れを吸着させるとうたったジェル状のクリーナーが販売されていますが、無理に穴へ押し込むとちぎれて取れなくなる危険があります。

ところで、シャオミなど一部メーカーの端末には、スピーカークリーニング機能が用意されています。端末から一定の周波数を出力することで細かい振動が発生、振動板に付着した汚れが落ちるというものです。具体的な効果はわかりにくいものの、振動に汚れ振り落とす効果があることは確かですから、擦ったり拭ったりするより実効性が期待できるかもしれません。

  • スマホ内蔵スピーカーの汚れ落とし、どうすれば?