米Microsoftは1月5日(現地時間)、モバイルAR(拡張現実)ゲーム「Minecraft Earth」(Android、iOS)を2021年6月30日で終了させると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で、自由な移動や人が集まって行う協力プレイが困難な状態が続いており、全体の開発リソースを見直し、Earthのチームを他のプロジェクトに向けることを決めた。

Minecraft Earthは、Minecraft公開10周年を記念して登場した新作ゲームで、一昨年に配信がスタートした。スマートフォンを通して、現実世界でブロックを採掘したり、動植物を収集したり、または友達と協力してゾンビを倒すなど、Earthの名前の通り、地球をキャンバスにしてMinecraftを楽しめる。

ジオロケーションゲームとして現実の場所で遊べ、複数のプレイヤーと協力できるのがEarthの醍醐味だが、新型コロナウィルスの感染予防で、公共の場所でのゲームプレイが困難に。そうした状況を受けて、昨年4月に公共の場で発生するアドベンチャーを一時的に停止し、自宅で遊べるように機能を変更するなど対策を進めていたが、感染の再拡大でサービス継続を断念した。

  • Minecraft Earth

    Minecraftコミュニティを通じて、AR(拡張現実)の可能性を多くの人に実感させるゲームになると期待されていただけに、コロナ禍でのサービス終了は残念

1月5日にリリースされたMinecraft Earthが最後のビルドになり、同ビルドはリリース予定だった全てのコンテンツを含むほか、ゲーム内コンテンツの必要ルビー(ゲーム内通貨)が引き下げられ、クラフティングや精錬に必要な時間が減少する。

終了に向けて、最終ビルドから現金でルビーの購入ができなくなる。すでに購入または収集したルビーについて、サービス終了に関するFAQペーシでは、キャラクタークリエイターのアイテムのようなサービス終了後もアカウントに残るコンテンツに使うように呼びかけている。Minecraft Earthの終了に伴い、ゲーム内でルビーを購入したことがあるプレイヤーには、Minecraft (Bedrock版)をダウンロードするためのトークンを提供する。また、2021年1月5日時点で購入したルビーが残っているプレイヤーには、Minecraft (Bedrock版)のマーケットプレイスで使用できるMinecoinを付与する。

6月末でサービスを終了し、7月1日からはキャラクタークリエイターやMinecoinに関するもの以外のMinecraft Earthのプレイヤーデータにアクセスできなくなる。