ASUSTeKの「ZenBook Flip S UX371EA」は、13.3型の4K有機ELディスプレイを採用する2in1モバイルノートだ。約1.22kg、厚さ13.9mmの薄型軽量ボディに最大13.4時間のバッテリ駆動。CPUにはTiger Lakeこと第11世代Coreプロセッサを搭載し、4Kの美しい画面も相まって仕事にも遊びにも活躍できる。
Tiger Lakeこと第11世代Core搭載の最先端スペック
まずは、基本スペックをチェックしよう。CPUは、第11世代Coreプロセッサの「Core i7-1165G7」。4コア8スレッドで基本クロック2.8GHz、シングルコアの最大ブースト・クロックは4.7GHz、オールコアの最大ブースト・クロックは4.1GHzと高い性能を備えている。メモリはLPDDR4X-4266(4,266MHz駆動)とこちらも高クロック。容量も16GBと十分だ。ストレージは高速なデータ転送速度を持つNVMe SSDを採用し、容量は1TB。接続はPCI Express 3.0 x4だ。
グラフィックス機能は、CPU内蔵の「Intel Iris Xe Graphics」を利用している。Iris Xeは旧世代のCPU内蔵グラフィックスに比べて性能が大幅に向上。ある程度ゲームがプレイできると期待したいところだが、そのあたりは後半のベンチマークをチェックしていただきたい。
ディスプレイは、13.3型で解像度は4Kだ。パネルには黒の再現性が高く、コントラストに優れる有機ELを採用し、美しくメリハリのある映像が楽しめる。視野角も非常に広い。なお、表面は映り込みのあるグレア仕様だ。13.3型で4Kは解像度が高すぎるため、標準ではスケーリングが300%に設定されている。デスクトップをフルHD相当の情報量にしたいなら、200%に下げるのがよいだろう。
サイズはW305×D211×H13.9mm、重量は約1.22kg。バッテリー駆動時間は公称で約13.4時間(JEITA測定法2.0)と長時間駆動だ。試しにPCMark 10のBatteryテスト(Modern Office)を実行したところ、9時間25分という結果だった。これならば、1日持ち歩いても安心と言える。
インタフェースは右側面にType-A形状のUSB 3.2 Gen1×1、左側面にHDMI出力、Type-C形状のThunderbolt 4×2となっている。Thunderbolt 4は充電ポートも兼ねており、付属のACアダプタ以外でも充電は可能だが、65W出力に満たない場合、低速の充電ケーブルが接続されていると警告が出る。
無線はWi-Fi 6を備えており、Bluetooth 5.0にも対応。本体に有線LANは備わっていないが、USB Type-A接続の有線LANアダプタが付属している。また、本体にヘッドセット端子はないが、こちらもType-C接続のヘッドセット端子アダプタが付属と必要に応じて、接続できるようになっている。
次は入力インタフェースをチェックしよう。キーボードは日本語配列でキーピッチは19.05mmと十分なサイズだが、キーの形は正方形ではなく横長。そのため縦方向は狭め。入力時に若干の窮屈感がある。