今年もあとわずか。来年のデジタルトレンドを予想するにはやっぱり秋葉原で情報収集でしょう！ ということでやってきたのはマウスコンピューターのリアル店舗の代表格、G-Tune : Garage 秋葉原店。最新のPC事情を現場で聞き込みだ。

  • 店内は換気もよく、店員もマスク着用で接客しているのはもちろん、アルコール消毒と飛散防止パネルでコロナ対策もバッチリ

ミドルレンジ以上のモデルに人気が集中

本日、取材に応じてくれたのは同店の店長 川原 宗一郎さん（以降、川原さん）。最新のPCトレンドについて川原さんに聞いてみると大きく二つの流れがあることがわかった。

ひとつはハイエンドモデルで、トップレベルのパーツで構成されたスキのない製品なのが特長。「第10世代のIntel Core i9と、NVIDIA GeForce RTX 3080といった組み合わせの製品が人気です」と川原さん。これらのモデルは現在人気のFPSなどをやるにはちょっと贅沢かな、とも思えるが、「実際にこのランクのパーツを推奨しているゲームも出始めています。それを楽しみたいという方にとっては必須の製品ともいえますね」という。

一部のフライトシミュレーターなどはリアルタイムレイトレーシングを採用し、高い表現力を持たせると同時にマシン負荷も格段に上がっているゲームもある。今後出てくる新作ゲームがどのあたりのスペックを要求するかにもよるが、遅かれ早かれ、いずれはこのスペックが必須といわれるのも時間の問題だ。「そういう時代が来たとしても、このパーツの組み合わせならしばらくの間は安心してゲームが続けられます。ある意味、投資対効果が非常に高い製品ともいえますね」と川原さんは分析してくれた。

  • お店では今、「これが一番人気です！」と紹介してくれた川原さん。写真の「G-Tune EP-Z」は最上位パーツで構成されたハイエンドモデルだ

また、もう一つの流れとなっているのがミドルレンジの製品だ。「Intel Core i7、AMD Ryzen 7といったミドルハイプロセッサーに、NVIDIA GeForce RTX 2060 SUPER、2070 SUPERといった一世代前のグラフィックスを合わせたモデルが、いわゆるボリュームゾーンかと思っています」と川原氏。現在トレンドとなっているFPSを144Mhz帯で動作させることができて、なおかつお買い得感も高い。そんなミドルレンジの製品はやはり売れ筋になっているのだという。

「最近では少し前の定番だったNVIDIA GeForce GTX 1650クラスのグラフィックスを積んだエントリーモデルになると、遊べるゲームが一気に減ってしまう傾向があります。現在流行っているゲームが確実に楽しめる製品をみなさんが選んでいるのだと思います」と川原さんは語ってくれた。

  • そのほか売れ筋の中核となっているのが、インテルプロセッサーとミドルレンジのグラフィックスで構成される「G-Tune EM-Z」と、AMDプロセッサーの「G-Tune EM-A（EM-AB450EX2）」の各モデル（きょう体は共通）

ゲームの進化やトレンドとともにゲーミングPCへのニーズも少しずつ変化している。特にAMDプロセッサーの高性能化でIntelとの差があまりなくなっているので、ユーザーとしては選択肢が大きく広がっているのも最近の傾向だろう。逆に自分で選ぶのが大変、というユーザーもいると思うが、その場合は自分がやりたいゲームや目指しているプレイスタイルなどをきちんと考え、推奨スペックについて店舗に相談してみるのが最善といえる。

ミニPCやゲーミングデバイスにも注目！

「そのほか、最近の注目製品としてはこちらがありますよ」と紹介してくれたのは片手で掴めるほど小さなミニPC「MOUSE CT6」。同社のミニPC「MousePro Mシリーズ」のAMD版になる。「Ryzenであることを意識して赤のストライプをデザインに盛り込んだり、マウスコンピューターのロゴを配置したりデザインにもこだわっています」と川原さん。

性能だって申し分なく、日常の作業はもちろん高精細動画の描画も得意だ。「そもそもRadeon Graphicsが描画系に強いGPUですから、HD品質の配信動画などを見るのに最適ですね」とのこと。例えば、家族のいるリビングにもこのPCは良く馴染むので、大画面テレビと連携させて子供とYoutubeを楽しむ、といった使い方も簡単にできる。PCとしても優秀なので、デイタイムはテレワーク用の端末に早変わりだ。「ライフスタイルに合わせて柔軟に使ってもらえる製品だと思います」と川原さんはおすすめしてくれた。

  • プロセッサーにAMD Ryzen 5 4500Uを採用したミニPC。スペックは十分なのでどう使うかはアイデア次第

  • VESAマウンターを使えば、このようにディスプレイの背面に設置することも可能。いろいろ遊べそうだ

ところで、ゲーミングPCばかりに注目しがちだが、店舗を訪れるお客さんから特に相談が多いのがキーボードやマウスなどをはじめとしたゲーミングデバイスなのだそうだ。「これから入門しようという場合に、まず、何を選んだらよいかわからない、というお客様も多いので、ここにある製品を触ってもらいながら、仕様や形状による違いや自分のプレイスタイルにどうやって合わせていけばよいかなどのアドバイスを差し上げています」と川原さん。ネット通販も便利だが、デバイス選びは何よりも自分との相性が大切なので、様々な製品に実際に触れながら相談できる場所はとても貴重だ。「十分納得いただける製品が揃っていますから、気軽に相談してほしいですね」と川原さん。自分に合ったキーボード＆マウスに変えるだけでゲームレベルが劇的に変わった、というのもよく聞く話なので、プレイを進化させるためにもぜひ実際に触れて吟味してみるべきだろう。

  • PCゲームを極めようと思えば必須となるのがゲーミングマウスとゲーミングキーボード。お店のスタッフと相談しながら自分にしっくりくる製品を選んでほしい

G-Tune : Garageのお正月キャンペーンも必見！

最後に川原さんから耳より情報。G-Tune : Garageでは2021年1月1日から1月28日までお正月キャンペーンの開催を予定している。福袋あり、お得なゲーミングPCありの大注目イベントだ。G-TuneのゲーミングPC各モデルはもちろん、クリエイターPCのDAIV、マウスコンピューターブランドのPCからも様々な製品をお買い得価格で放出するようだ。ちなみに福袋は本編でも触れたゲーミングデバイスのお得なセットという内容とのこと。こちらは無くなり次第終了となるので、気になる方はお早めに！