三井不動産は12月16日、公民学連携で街づくりを推進している柏の葉スマートシティ内の141街区で「Smart&Well-being」をコンセプトとした多様な働き方に応えるオフィス「KOIL TERRACE」を2021年1月4日にオープンすると発表した。新オフィスは2014年4月に開業した新たな産業を生み出す企業が集まるインキュベーション施設「KOIL(柏の葉オープンイノベーションラボ)」に続き「KOIL」シリーズの2棟目となる。

  • 「KOIL TERRACE」の外観

    「KOIL TERRACE」の外観

柏の葉エリアは、千葉県・柏市・千葉大学・東京大学・UR都市機構・三井不動産が共同策定した「柏の葉国際キャンパスタウン構想」に基づき、国際学術研究都市・次世代環境都市を目指す街づくりが進められている。

同構想では、先行開発エリアである「駅前街区」に対し、その隣接する北側一帯を次期開発エリア「イノベーションキャンパス地区(複合用途型産業創出地区)」と位置づけ、公・民・学連携による開発が進行している。イノベーションキャンパス地区では、居住機能に加え、業務・研究機能や商業機能を同エリアに集約させ、職住が近接し、街の賑わいを生む多機能コンパクトな街を目指している。

新オフィスは、イノベーションキャンパス地区初の産業創出拠点として整備され、柏の葉キャンパス駅から新オフィス周辺にかけては、自然共生型の親水空間である「アクアテラス」を中核とし、複合商業施設「柏の葉T-SITE」、屋台をモチーフとした20店舗で構成する商業施設「柏の葉かけだし横丁」、アクアテラスのほとりのコーヒー焙煎所やブルワリーなど多様な施設が集積。

これにより生み出された街の賑わいや豊かな自然環境の中で、柏の葉ならではの「新しいライフスタイル(働き方・暮らし方)」が可能となっており、新オフィスを起点としてイノベーションキャンパス地区内への企業集積や研究機関の誘致を進め、柏の葉の街づくりのビジョンである新産業創出を加速させていく。

KOILは、企業や個人が集まり交流を通じて新産業を生み出すクリエイティブなイノベーション拠点として2014年に1棟目を柏の葉キャンパス駅近くに開業。KOILは起業家たちのアイデアや技術を事業化につなげるために、空間だけでなく充実した創業支援プログラムを提供しており、新オフィスはKOILシリーズの2棟目として、イノベーションを生み出す精神を受け継ぎ、さまざまな取り組みを行う予定だ。