ソニーと医療ポータルサイト「m3.com」などを運営するエムスリーは12月14日、医療・ヘルスケア領域におけるオープンイノベーションの取り組み「COMPASS Project(コンパスプロジェクト)」を開始すると発表した。これにより両社は、医療イノベーションに関するアイデアの公募と医療・ヘルスケア領域における事業創出プログラムの利用者募集を開始する。

具体的には、ソニーネットワークコミュニケーションズのコミュニケーション通信端末と見守りサービス「amue link(アミューリンク)」を活用した、医療の質の向上や医療現場の負担軽減に寄与するアイデアを医療従事者から公募する。また、医療ヘルスケア領域で新規事業を立ち上げたい企業(ベンチャー企業も含む)を対象に、事業化支援や検証を有償で支援する。

両社は、2020年4月より、胸部CT検査画像の診断支援サービスと画像診断支援AIの開発と普及の支援や、ARやVRを活用した入院患者向けバーチャル外出支援のトライアルの実施、スマートフォンを使った遠隔面会システム「面会君」サービスの立ち上げと提供など、新型コロナウイルス感染症対策やその他の医療・ヘルスケア領域において新たな価値創造を目指すためのさまざまな協業を行ってきている。

同プロジェクト発足により、両社の取り組みの枠を広げ、さらに多様な人材やステークホルダーとの連携を進める方針だ。