ガートナーからの提言

鈴木氏はセミナーの最後に、ガートナーからの提言を4点紹介した。

まず、ペーパーレスやファイル活用、ハンコレスといったデジタル化は進めればそれで終わるわけではなく、その先にビジネスをさらに改善する大きな機会があるのだと鈴木氏は語る。

現在はコロナ禍によりペーパーレス化に追い風が吹いているが、それが止まってしまう場合もあるかもしれない。 「そうなればペーパーレスの活動も終わるのではなくて、今こそ将来に向けたロードマップを敷いてゴールを見せて、そこに向けてどういう進めていくのかを考えて明文化し、戦略に盛り込んでいただきたいと考えています」(鈴木氏)。

2点目として、自社でペーパーレスやファイル活用を阻害している要因を特定し、それをどう乗り越えていくかを考えること、また活動を始める部門や用途を絞って成果を上げて広げていくことの重要性を挙げる。

3点目は、電子契約と電子サインの検討をすぐに始めること。 「今はトレンドですよね。展開先は少しでも構わないので、使い始めておくことが重要です」(鈴木氏)。

4点目はOCRについて、広範な計画を立てる前に最初から紙を使わない方向に注力すべきだと説明し、鈴木氏はセミナーを締めくくった。