ネオジャパンは12月2日、グループウェア「desknet's NEO (デスクネッツ ネオ)」の最新バージョン「バージョン6.0」を発表した。
今回のバージョンアップでは、スマートフォンアプリの提供と、ワークフロー機能強化が主な強化ポイント。新バージョンの提供は、同日より開始された。ただし、すでにクラウド版利用中の場合は1月後半から順次提供となる。
スマートフォンアプリの提供
今回新たに提供する「desknet's NEO スケジュールアプリ」は、iOSとAndroid OS に対応した「desknet's NEO」専用のスマートフォンアプリで、無料で利用できる。スケジュールとネオツイつぶやき・ダイレクトメッセージに対応し、変更時のリアルタイムのプッシュ通知も行える。プッシュ通知は、予定時間前のアラームというリマインドや、自身の予定が登録・変更・削除された際も実施される。
ネオジャパン 代表取締役社長 齋藤晶議氏は、「スマートフォンアプリは、操作性を考えて作成した。自信をもって提供できる。今後も半年に1回程度バージョンアップを行い、機能を追加してきたい」と語った。
アプリでは、自身のスケジュールのほか、「組織スケジュール」も利用できる。
ネオジャパン マーケティング 統括部 プロダクトマーケティング 担当課長 山田志貴氏は、「組織スケジュールは、海外製のグループウェアにはないもの。予定は組織で共有していくという文化が日本にはある」と、他社製品との差別化ポイントを強調した。
ワークフローの強化
もう1つのワークフローの強化では、業務アプリ作成ツール「AppSuite」が連携が行われた。
ユーザーから紙に近い書式を作りたい、申請データを集計・分析したい、会計ソフトなど外部システムと連携したいというニーズがあるといい、今回、これらを「AppSuite」との連携で実現した。
一覧・帳票形式で申請内容を記入できる「表部品」や、「自動計算・自動採番」、顧客マスタや商品マスタから情報を検索・引用できる「複写部品」など、AppSuiteの機能をそのまま申請書式で利用できるようになるという。
ワークフローから申請された情報は、自動的にAppSuiteアプリ内に蓄積。さらに今回追加された「データの自動複写」機能を用いれば、他のアプリと連携できる。
例えば、経費精算申請書の承認が完了したタイミングで、申請内容を仕訳帳アプリに自動複写。仕訳帳アプリ上で申請データを編集・出力することで、会計ソフト等との連携も容易に行えるようになるという。
そのほかワークフローでは、申請経路に申請者を追加できる機能、経路分岐条件の拡張(AND条件も可能に)、捺印有無(人によって参照のみなど)・差戻しの可否の設定、一部アイコンの見直しが行われた。
AppSuiteとの連携による追加ライセンスとしては、ワークフロー管理者分が必要で、マスタ連携ありの申請の作成・ 承認の場合は、申請者のライセンス、申請途中での追記・編集には、申請者と承認者のライセンスが必要になる。
desknet's NEOの提供価格(税別)は、クラウド版はdesknet's NEOが1ユーザー 月額400円、AppSuiteが1ユーザー月額320円。
パッケージ版 (スモールライセンス)は、desknet's NEOが100ユーザー378,000円、200ユーザー698,000円、300ユーザー998,000円などとなっている。