数多くのスマートウォッチが発売されていますが、ちょっと不満に感じていたのが機能とデザインのバランス。安いスマートウォッチはいかにも「活動量計」という外観で安っぽいものが多く、多機能な製品は女性の腕には大きすぎ。

多機能で大きさが手ごろだと思う製品は、なんとなくApple Watchっぽい……………いや、Apple Watchはカッコイイですよ。それならちょっと高くてもAppleWatchを買うよね、とも思うのです。そんなこんなで最近ちょっと気になっているのが、ファーウェイの「HUAWEI WATCH FIT」(以下、WATCH FIT)。多機能でも安っぽくないし、価格が13,800円(税別)となかなかリーズナブル。

  • カラーはサクラピンク、グラファイトブラック、ミントグリーン、直販限定色としてカンタロープオレンジがあります。今回はサクラピンクを試用。重さも約34g (バンド含む。本体のみは約21g)と軽い!

  • コンパクトボディに、光学式心拍センサー、加速度センサー、ジャイロセンサー、環境光センサー、装着検知センサーを搭載

細長デザインで仕事にもカジュアルにもオススメ

まず気に入ったのはデザイン。今回はサクラピンクモデルを試用したのですが、ピンクといってもシャーベットピンクとベージュの中間色のような大人色。ローズゴールドの高級感あるベゼルと相まって、男性が装着しても「センスが良い」と感じさせる絶妙な配色です。

  • 男性の装着イメージ。黒や白のモノトーンなスマートウォッチと比べて、こなれ感がありますね。明るい場所でも文字板がクリアで見やすいのも気に入りました

縦長のベゼルデザインも使い勝手は上々。スマートウォッチは狭い画面に多くの情報を盛り込むために、正方形寄りの四角い画面(ベゼル形状)のものが多く、画面の縦横比はだいたい「5:4」です。そして、こういうスマートウォッチを身に着けている、高い確率で「Apple Watch買ったの?」と聞かれます。

WATCH FITはベゼルサイズがおおよそ幅30×高さ46×厚さ10.7mm。一般的な5:4画面のスマートウォッチと比べて細長いデザイン。シュッとしていてスタイリッシュに見えます。

  • AppleWatchの42mmモデル(写真右)とWATCH FIT(写真左)を並べたところ。WATCH FITは細長いぶん、高級感がある印象

  • 盤面も豊富で簡単に変更可能です。クラシカルなフェイスならスーツにも合います。グレージュ系ピンクは服の色も選びません

バッテリー持ちがいいので常時点灯が現実的

筆者はさまざまなスマートウォッチを試していますが、ファーウェイのスマートウォッチはバッテリーが長持ちします。このHUAWEI WATCH FITも、1日24時間、心拍数をモニタリングして、睡眠モニターとメッセージの通知を有効にした状態で、10日ほど連続使用できました。参考までに、最新のApple Watch 6はバッテリー持続時間は18時間ほど(スペック値)。単純に比較はできませんが、WATCH FITとはかなり違います。

WATCH FITが一番バッテリーを消費するのはGPS機能。このため、毎日1時間ランニングするなど、GPSをガンガン利用するワークアウトをする場合、連続使用時間が大幅に短くなる可能性があります。とはいえ、約5分の充電で約1日使える急速充電に対応するので、バッテリー持ちが問題になることはあまりなさそうです。

  • 付属の充電用クレードル。クレードルをウォッチ裏面に近づけると磁石でパチンとくっつく仕様です。方向が決まっているので、忙しいときは位置合わせがちょっと面倒なときも

バッテリー持ちの良さによって現実的になったのが、画面の「常時点灯」という使い方。多くのスマートウォッチは、「時計を見る(手首を返したり振ったりするような)動作で画面点灯」し、必要なときだけ画面を点灯することでバッテリー消費を抑えています。

WATCH FITは「待ち受けの文字盤」という項目で時計盤面を選と、常に画面で時計を表示させられます。時間を見るのにいちいち腕を振り上げなくてよくなるのはかなり快適! ベッドで寝ている状態だと点灯反応が悪い……というスマートウォッチによくある問題もクリアです。筆者はほとんど運動をしないためか、常時点灯にしても1週間の連続使用ができました。なお、画面の常時点灯に対応したスマートウォッチはほかにもあります(Apple Watch Series 5やApple Watch Series 6も可能)。

【動画】待ち受け用の盤面デザインは限られています。常時点灯してもバッテリーを消費しすぎないように、時計機能のみのデザインしか選べません。画面のタッチや、ボタンを押すことで通常画面に切り替わります

スマートウォッチとしての機能は?

スマートウォッチならではの機能は、歩数や心拍数グラフ、睡眠モニターにリマインダー、天気の表示など、標準的といえるものはほぼ網羅しています。ほかではあまり見ない機能としては、ストレスレベルの測定機能でしょうか。一定時間ごとにストレスをグラフ表示してくれるので、あまりにもストレスが溜まっていたら自分にご褒美を許しても良いかもしれませんね。

【動画】時計画面を横にスワイプすると、心拍グラフ、ストレスグラフ、天気、スマートフォンの音楽操作、今日の活動量という画面に切り替え。上下方向にフリックすると、設定や端末を探すといった機能がズラリ。端末を探す機能はとにかくよく使っています。本体横にあるボタンを押すと、各種機能にアクセス。運動をするときはここで「ワークアウト」を選びます

  • ちょっと珍しい「ストレスレベルの測定」機能。筆者はこの一週間ほぼ「リラックス」か「正常」でした。あまりストレスのない生活をしているようです

もちろん、メールやメッセンジャー、LINEなどの通知機能も搭載しています。ちょっと残念だったのは、メール通知は送り主とタイトルのみ表示され、メール本文はWATCH FIT側では見られないこと。

メッセンジャーはメッセージ全部を読めるのですが、「いいね!」などの返信機能は搭載していません。せっかく多くの文字を表示できそうな細長い盤面なので、メールの本文表示には対応してほしかったところです。

  • LINEやメッセンジャーは全文を見られます。メールは残念ながら送り主とタイトルだけ

  • スマートフォンと専用アプリ「Huawei Health」を使うと、より詳細なデータをチェックできます

名前に「FIT」とあるだけに、運動アクティビティのログ機能もきっちり搭載しています。運動ログは、地図上でルートを記録したり、心拍数や運動ペースの推移もチェックできたりする本格的なもの。有酸素運動、無酸素運動の割合を表示したり、運動強度をチェックして運動後に必要な休息時間や完全回復するまでの時間を計算してくれたりします。

  • ペースや心拍数の推移などを後からチェック可能。もちろん運動中もWATCH FITで自分の状態をリアルタイムに把握できます

正直………、筆者は運動が嫌いです。仕事柄スマートウォッチを利用することは多いのですが、歩数計を見ると1日1,000歩以下という日も多いくらい運動をしません。そんな筆者に最適だったのがWATCH FITに搭載されているワークアウトのサポート機能。フィットネスコースを選ぶことで「職場でのエクササイズ」や「素早く脂肪燃焼」「脚とお尻の引き締め」など、短時間の運動をアニメーションでサポートしてくれます。

【動画】一番よく利用したのが、眠いときに良さそうな「覚醒」というワークアウト。あまり激しい運動ではないので運動不足の筆者にピッタリでした

WATCH FITは名前にFITとありますが、運動好きだけではなく、筆者のような運動嫌いでも隙間時間に「ちょっと運動しようかな」と思わせてくれる工夫があるのは、なかなか魅力的なのではないでしょうか。